つぼみプロジェクト

コンセプト

「福島の未来を考える復興支援」

福島県南相馬市の小中学生を対象にキャリア教育による震災復興支援を行っています。東京での宿泊型イベント「東京スタディーツアー」を中心に震災・原発事故によって自分の将来を考えにくい状況に置かれた子どもたちへ支援しています。

活動概要

Email tsubomi.info@roje.or.jp
活動期間 2014年~
対象 福島県南相馬市在住の小中学生
活動内容 キャリア教育/イベント企画運営/ワークショップ型イベント
Facebook https://www.facebook.com/roje.tsubomiproject

活動背景

東日本大震災が及ぼした子どもへの影響

2011年3月11日、東日本大震災が発生し東北地方の太平洋沿岸を中心に大きな被害が発生しました。南北500kmにも渡って大津波が襲い、多くの人が亡くなる痛ましい災害となりました。人々が生活していた土地は濁流に飲まれ、建物は鉄筋造りのものを除き根こそぎ破壊され、辛くも命が助かった人々も住む場所を失い避難生活を余儀なくされました。

そういった津波の被害と同時に発生したのが福島第一原子力発電所の事故でした。原発の20km圏内では立ち入りが制限されたり、その外の地域でも外出が制限されるなど放射線の影響によって住民の生活は大きな変化を余儀なくされました。特に子どもたちに制限区域内の避難所から区域外の避難所へ、さらに別の長期間の避難に対応した避難所から次は仮設住宅へと移り住んだことによって相次ぐ転校を余儀なくされその都度教科書の進度の違いから授業についていけなくなり学力が低下するなどの問題が起こっただけでなく、放射能という目に見えない恐怖、知識不足から心無い言葉をかけられる「震災いじめ」の問題も発生しました。

低下する子どもたちの「キャリア観」

私たちつぼみプロジェクトが着目したのは、子どもたちの「キャリア観」への影響でした。相双地域(※)では津波による被災、避難を余儀なくされ立ち入ることができないといった状況の中で廃業や移転を余儀なくされた事業所や店舗も数多くあり、避難は免れたけれども仕事がないといった状況が発生しました。そういった影響や若年層の自主避難による少子高齢化の加速で、親が働くことが出来ない家庭が出てきて、子どもは家でも町の中でも”働く大人の姿を見ることができない”という事態が発生しました。
※福島県浜通りの中北部に位置し、太平洋と阿武隈高地に囲まれた相馬市、南相馬市、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、 大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、新地町、飯舘村のこと

子どもたちが将来の姿を想像する上で「こんな大人になりたい」という”ロールモデル”の存在がその夢を具体化させることが知られています。しかし、相双地域の”働く大人の姿を見ることができない”子どもたちはそういった”ロールモデル”を周囲の大人に見出すことが難しく将来のことを想像しにくい環境にあります。子どもたちに将来の”ロールモデル”を見つけてもらうことで、より将来の自分の姿を具体的に想像できるようにすることはできないだろうか。そういった課題意識を持って私たちはこのプロジェクトを発足させました。

つぼみプロジェクトの目指す子どもの姿

今、南相馬市で生活しているだけでは見ることができない仕事の存在に触れることで自分自身の将来の選択肢を広げること。自分自身の性格や好きなことを強みとして認識し、それを活かすことのできる自分らしい将来の姿に出会うこと。そしてその働く大人たちの姿を間近で見て話を聞き、「こんな大人になりたい」というようなロールモデルを見出すこと。つぼみプロジェクトではこういった機会を子どもたちに届けることを目標に活動しています。

活動内容

“働く大人”の想いにふれる機会を

中心事業である「東京スタディーツアー」はつぼみプロジェクトが2014年から続けている2泊3日の宿泊型キャリア教育イベントです。

「東京スタディーツアー」の目的は大きく2つあります。ひとつはその子の持つ可能性を広げることです。福島・南相馬では避難を余儀なくされたことによる人口減少、少子高齢化の加速などの影響で働く大人の姿を見られる機会が少なくなっています。そこから飛び出し、大都市である東京に来て、普段は見られないような多くの働く大人に出会うことで、子どもたち自身で将来の可能性を広げていくのにつながると考えています。もうひとつはその子にとってベストな将来の選択ができるようにすることです。「東京スタディーツアー」では働く大人を見ることだけでなく、子どもたちが実際に話を聞いて感じたことや考えたことを質問して、大人たちが仕事に対して持っている想いに触れることを重要視しています。大学生考案のワークショップを通じてその子の自己理解を進めていくと同時に、他者の将来選択に関わるストーリーに触れることでベストな選択に近づくと考えています。

10年目を迎えた今だからこそ大学生の私たちにできることを

つぼみプロジェクトでは、プロジェクトに参加する大学生の「被災地理解」にも目を向け活動しています。これまでの9年間、着々と復興が進み多くの地域で元通りの生活を営む人が増えてきた一方で、未だ仮設住宅での生活を余儀なくされたり、故郷に帰ることができない人がまだいるなど、復興の道のりが未だ半ばであるとも言えます。また、原発事故からの復興については「放射能こわい」「フクシマは危ない」といった知識不足からくる漠然とした不安を抱える人が数多くいるのも事実です。

ROJEは様々な教育事業を手掛けるNPO法人であり、教員を志望する学生など教育に興味のある大学生が中心となって活動しています。新しい世代を教育する立場となる学生が、被災地についての正しい理解を持つこと、そして過去の災害を教訓として身につけることが、将来の教育を担う人材を育成する上でも重要であると考えています。

つぼみプロジェクトでは、関西学生事務局の「わたげプロジェクト」と合同で被災地での現地合宿を年1回開催するだけでなく、連携する小中学校での学校ボランティア活動によって、被災地の子どもたちがどのような生活をしているのかというリアルを学生自身の経験へと昇華させていくことにも取り組んでいます。

活動成果

2014年8月 「東京スタディーツアー2014」開催
2014年11月 「つぼみプロジェクト 秋のワークショップ」開催
2015年8月 「東京スタディーツアー2015」開催
2016年8月 「東京スタディーツアー2016」開催
2017年3月 「職業×クロスワード『お仕事発見隊!』」開催
2017年8月 「東京スタディーツアー2017」開催
2018年3月 南相馬市立原町第一小学校にて学校ボランティアを実施
2018年8月 「東京スタディーツアー2018」開催
「東京スタディーツアー」の参加者累計が100人を超える
2019年3月 南相馬市立原町第一小学校・鹿島中学校にて学校ボランティアを実施
「春のワークショップ『つぼみワンダーランド』」開催
2019年8月 「東京スタディーツアー2019」開催

連携・プレス掲載

・南相馬市教育委員会(共催・後援)
・飯舘村教育委員会(共催)
・NPO法人南相馬こどものつばさ(企画協力)
・株式会社セールスフォース・ドットコム(企画協力)

各年度ごとにご支援・連携いただいた団体・企業は下記ページよりご覧ください。

支援企業・団体

プレス掲載

学生メンバー募集中

現在つぼみプロジェクトでの活動を一緒に行う学生メンバーを募集しています。

詳細はこちら