本記事では、つぼみプロジェクトが1月8日から10日に福島県南相馬市で実施した「つぼみスタディーツアー」の様子をご紹介します!
「つぼみスタディーツアー」とは、東日本大震災の被災地域(主に福島県南相馬市)で暮らす小中学生を対象として、つぼみプロジェクトが2014年度以降毎年開催しているキャリア教育イベントです。詳しい活動内容や課題意識については、こちらのページをご覧ください。
例年は東京で行っていたスタディーツアーですが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大状況を考慮して、メンバー全員がPCR検査を受け、感染防止対策に細心の注意をはらった中で、南相馬市で開催しました。
これまでの東京でのスタディーツアーでは、東京にある企業に協力していただき、社会科見学を行っていましたが、南相馬で行った今年は、社会科見学の代わりに、子どもたちそして私たちスタッフがともに楽しく学べるような企画を沢山用意しました!
1日目
1日目は、参加してくれた子どもたちや大学生スタッフの交流を深められるよう、ゲームと景品を複数設けて縁日を行いました!
コロナ禍で体を動かすことが難しいご時世ですが、子どもたちも大学生もクタクタになるまで遊びました。企画班のスタッフが一生懸命作成した物品を用いた企画で沢山の笑顔を見ることができ、スタッフ一同疲れが吹き飛びました。
とても楽しく良いスタートが切れました!
2日目
2日目は、いよいよスタディーツアーのメインである様々な職業について学ぶ日です。もともと知っている職業から、身近にいるけどよく知らない職業、全く名前も聞いたことのない職業まで、どのような場所でどのような人がどんな環境で何をしているのか、動画や画像などを用いたゲームで楽しく学びました!
前半は「お仕事マッピング」!
誰もがよく知る職業からスタートし、初めて聞く職業まで連想ゲームでつなげていくゲームです。大学生と一緒にパソコンなどの端末やその他の資料を使い、知らない職業を自分で調べてみる体験もできました!最後には他のグループの完成版を見て、初めて知った職業について説明し合ったりもしました。
後半は「ドラえもんと世界一周」と題して、「お仕事マッピング」で学んだ職業が出てくる5つのゲームをスタンプラリー形式でまわり、クリアしていく企画を行いました!
ドラえもんの秘密道具を使って、それぞれのブース(国)で「秘密道具引換券」を集めていきます。動画資料を見たり、他の参加者やスタッフと相談したりしながら、楽しく、職業の名前や内容を復習していくことができました!
3日目
3日目は、自分を知り、「自分」と「仕事」を結ぶための企画を行いました。
はじめに 、「自分広告」の作成を通して、自分について知る機会を設けました。「自分広告」とは、自分の性格や好きな○○をたくさん書き出し、1枚の画用紙まとめたものです。
その後、自分の特徴とお仕事をつなげた「お仕事相関図」を作成し、興味のある職業についてのクイズを出し合いました。これらの流れを通して、子どもたちは自分が興味のある仕事を、ゲーム感覚で楽しみながら発見することができました。
最後に、3日間のまとめとして「未来手帳」を作成しました。「未来手帳」には、スタディーツアーを通して見つけた、気になる職業や自分の想い・考えを記し、今後将来について考えるときの参考にできるようにしました。
子どもたちにとって、仕事を知り、自分を知り、そして将来を思い描く貴重な時間となったのではないかと思います。
例年とは違う形でのイベント開催となり、子どもたちにとって目新しいものが少なくなってしまうことを懸念しましたが、「また来年来たい!」と言ってくれて、楽しんでくれたことが分かり嬉しかったです。
最後には「またね〜」といってお別れをすることができ、東京に住む私たちと南相馬の子どもたちの繋がりがこれからも続いていくことを感じました!
来年度のスタディーツアーはコロナを気にせず東京でイベントを行えるよう願っております!
最後に、つぼみプロジェクトは2021年度、大塚商会ハートフル基金様、ウェスレー財団様、日本児童教育振興財団様よりご支援いただき活動しております。ご支援誠にありがとうございました。