みなさんこんにちは!学生スタッフのツバサです。
今回は、10月28日に開催いたしました、「公開相談会」について、その概要をお伝えしたいと思います。
公開相談会とは、sprinGに所属しているギフテッド特性を持つお子様の保護者の方の相談に対し、当プロジェクト主催者で専門科医の佐藤先生と他の保護者の方で話し合うという会です。
今回は保護者3名と佐藤先生による公開相談会となりました。
1人目の相談者Dさん(未就学)
相談:集団に子供のうちから慣れさせたほうがいいのか?
小学1、2年生から、本人が望んでいないのに、急いで友達と慣れさせる必要はそこまでないでしょう。逆境に耐える力を養うためには、逆境に耐えた先に、本人なりに頑張った成果に当たるものが必要です。そのため、小学校低学年は本人にとって良い環境を作ることを優先する方が良いのではないでしょうか。楽しさを感じられる場所に入り、そこで集団に合わせるスキル(例えば、時には我慢も必要、など)も覚えていくのが良いのではないでしょうか。
また、一人ひとり違うということを、わかってもらうことが大事という意見も出ていました。
私も、特に小さい小学校低学年は試練より、絶対的な自分の味方や、自分が落ち着ける場所を見つけることが第一優先だと思いました。
2人目の相談者Eさん(小学2年男子)
相談:家庭内の様子について(半年前よりは落ち着いてきたが、母子分離にまだ少し不安がある。)
小学校低学年くらいの子は、不適応を起こしても、良い環境で過ごせれば半年くらいで落ち着いてくることが多いです。まず、今落ち着きつつあるのであれば、それは良い対応をしたと自信を持って良いと思います。ただ半年ほどで落ち着いてくるのですが、その次のステップに行くためには、さらに2年くらいかかる印象があります。親御さんと安定した関係を保ちつつ、少人数の関わりからやっていけば、社会性は少しずつ身についていくはずです。
加えて、親御さんは画面との向き合い方にも少し不安を持っている様子でした。
今の時代、小学生からネット環境に触れるのが多くなっていると思います。もちろんたくさんいい点もありますが、ネットにのめりこみすぎると中々抜け出すのが難しいのでネットとのかかわり方はすごく難しいなと思いました。「入り込んでいるならとことんやらせて大人も一緒に楽しむのが抜けるのは早い」という意見も大切だと思いました。
3人目の相談者Fさん(小学2年男子)
相談:学校の様子について(本人の意向をどこまで尊重すべきか?)
学校で何回も実施することがつらい。学校に行き渋りがあるが、学校に行ったら楽しい様子。学校から帰ってきてからは、表情は暗くはない。学校に行き渋りしている子どもを行かせることがいいのか。
帰りの表情が暗くないのであれば、少しの時間でも良いので行かせた方が良いかもしれません。ただ、そのときにハードルは高く設定せず、家での癇癪が増えないくらいの日数・時間が良いと思います。
今回の相談者さん含め、子どもの意向をどのくらいまで受け入れたらいいのか、子どもにどのくらい干渉したらいいのかというのはすごく難しい問題だなと思いました。もちろん人によって違うとは思いますが、「低学年であれば受け入れるのが正解」という意見がありました。また、子どもの対応に常に追われていると親御さんの負担も大きくなっていくと思うのでどこかのタイミングで親御さんのガス抜きも必要だなと思いました。
公開相談会では、親御さんの悩みを皆で共有することにより多面的な解決策が出てくると思いました。また、一人の親御さんの悩みはその親御さんだけではなく、多くの親御さんの悩みであることが多いので、多くの親御さんのためになると感じました。
今後も定期的に親の会を実施致しますので、お子様に関するお悩みを共有したい、解決策を模索したいとお考えの方は是非ともこの会にご参加ください。
現在、この活動を継続的に行い、ギフテッドの子の居場所づくりを作っていくために、みなさまからの寄付を募集しています。
いただいた寄付は、責任をもってイベントの会場費やコミュニティ運営を一緒に進めていく大学生スタッフの採用費等に使用させていただきますので、ご支援賜れますと幸いです。1000円より、ご寄付を受け付けております。
最後までお読みいただきありがとうございました。今後の活動にもぜひご期待ください!
最後に、ギフテッドプロジェクトsprinGは、今年度以下の補助・助成を受けて活動しております。いただいた期待に応えられるよう、一人でも多くの方に充実した支援を届けてまいりますので引き続きご注目ください。