「公開相談会(NEW‼️)&継続親の会」を開催しました!

こんにちは!学生スタッフのソウダイです。

今回の親の会は6/24に開催いたしました。今回は初の試みとなる「公開相談会」と、毎月開催しております「継続親の会」を実施致しました。
本稿では当日の様子をレポートいたします。   

前半:初の公開相談会の実施

今回の活動では新たに、当プロジェクト主催者で専門科医の佐藤先生とギフテッドの子どもをもつ保護者の方による公開相談会を初めて実施いたしました。

今回は保護者2名と佐藤先生による公開相談会となりました。

一人目の相談者Aさん(小学4年男子)

なかなか自分の子どもが自分の親以外の人に対して意見が言えない。そのことから、なかなか担任の先生や他の人々で頼れる人がいない。また、転勤族のため担任が直ぐに変わってしまうことも不安。

佐藤先生

まずは本人を理解してくれる人をゆっくりでいいから見つけること。今ある問題に対して焦点を当てすぎてしまうと、苦しくなってしまうため、緩い会話から関係性が築けるようにしていくようにしてくのも大切です。

また、子どもたちの居場所として必要なのは3か所(一つは家庭。それ以外の二つは本人が分かってくれる、理解してくれると思える場所)とのことです。この3つの居場所を見つけることができると、安定した生活が送れますとのアドバイスがありました。

相談者Aさんは転勤族のため、お子様が転校先の学校で居場所作りができるのか不安でいらっしゃる印象を持ちました。

佐藤先生からもご意見ありましたが、子どもたちが自分自身のことを理解してくれる、安心できる居場所を見つけることは心の安定に繋がります。

我々スタッフ一同が運営している「できる〜む」等の交流活動が、子どもたちにとって自分自身の居場所を見つけることができる良いきっかけになる場所となれるよう、今後も引き続き活動に努めてまいります。

二人目の相談者Bさん(小学3年女子)

授業中立ってしまったり、関係ないことをしてしまったり、学校での集団生活が難しい。学校側も学力があるからという情報だけであまり問題していない現状を心配している。本人が本当に勉強についていけているのか不安。

佐藤先生

(当事者のお子様の好きな教科、担任との相性を確認したうえで)ひとまず、そのままで大丈夫かもしれません。座れるようになるとか、授業立ってしまうことに関しては、今は深刻に捉えなくてもよいと思います。

教えられなくてもできることを延々と我慢してやるというのは、本人にとってはかなりの苦痛になります。今はしっかりと焦ることなくお子様の様子を見ていきましょうとのアドバイスがありました。

できる〜むやよめる〜むに参加している子どもたちの中にも、学校の授業が退屈で仕方ない、一生懸命我慢して聞いているという声が見受けられます。また、保護者側からするとなかなかお子様の学校生活を完全に把握できない点も悩みの一つでもありますよね….

このような悩みに対処していくためにも、学校側とのこまめな意思疎通を図ることでお子様の現状を把握していくことであったり、学校側もギフテッド当事者への理解を深めていくことが大切になると感じました。

後半:継続親の会 グループディスカッション 

後半はフリートーク組とホームスクール組に分かれて保護者様同士がお悩みを共有する時間となりました。以下ではホームスクール組のお話内容についてレポートします。

・ホームスクール組 Aチーム:

Aチームでは幼稚園年中さんから中学二年生までのお子様を持つ親御さんが集まりました。Aチームに参加された親御さんのお子さんたちは不登校の生活を送っているため、以下のような皆様のお悩みがありました。

  • 学校にも塾にも行っておらず、何度か行くようにトライしたが拒否感が出てしまっている。
  • 学校には入学してから1週間分しか行っていないため、勉強が追いついているのかかなり心配。
  • 学校にいけてもまだ別室で学校生活を送っているため、学校で一度も授業を受けたことがない。
  • 高校受験が心配。
  • 今は学校には行かず自宅いる時間を楽しんでいる様子だが、どのタイミングでこの生活を立て直していけばよいのか。
  • 不登校のため、コミュニケーション不足をどう改善していくべきか。

以下のお悩みが上がりましたが、主に学力の面、家での勉強のやる気の面において皆さんのお悩みが共有されました。

ファシリテーターの方からは個性心理学の話が出るなど、興味深いお話がありました。
*弊団体として、特定の思想・価値観を押し付けることはしていません。
各家庭のお悩みとそれにどう寄り添うかについて検討している姿が印象的でした。

ホームスクール組Bチーム

Bチームでは幼稚園年長から中学3年生のお子様を持つ親御さんのグループとなりました。

Bグループのお子様に関するお悩みは以下のようなものがあがりました。

  • 塾で勉強をすると、本人はやらされていると感じてしまう。
  • 中学受験が大変になるのではないかという心配がある。
  • 周りとうまくいっているのか不安になる時がある。
  • 塾に行くが、試験の結果で定期的にクラスが変わることから、何かに競争することに嫌気がさし、塾をやめ、学校にもいじめが起きて行かなくなった。
  • コミュニケーションを避けがちである。
  • 宿題の量が増え、精神的な負担になってしまっているか心配。また、宿題の量が多いため、好きなことをする時間が取れない。

Bチームのお悩みでは、塾に通わせたものの塾でも精神的な負担が大きくなってしまったというケースが多く見受けられた印象です。

確かに塾の教師の熱量であったり、周りの生徒の集中力は学校にいる時以上にあるため、場合によっては適応していくには苦労しますよね…

また、学校と塾の課題に追われてしまい、思うように好きなことをする時間が取れなくなってしまい、そのような日々が続いていくことは子ども達にとっても大きなストレスになっていきます。

やはり塾に通わせ、少しでも学校での学習の遅れを取り戻すことも必要である一方、彼らにとって塾という場所が快適で居心地良く学習に取り組めているのか、またそこで勉強をすることでやる気をもって取り組くめるのかどうか、を考慮していくことが大切だと感じました。


今回の公開相談会並びに継続親の会では、時間の関係上、すべての悩みの解決策を共有することができなかったのは少々残念ではございましたが、親御さんの皆様からそれぞれの家庭が抱えるお悩みが多く共有することができたこと、大変貴重な会となったと思っております。

公開相談会で佐藤先生からのアドバイスにあったように、我々が運営しているできる〜むをはじめとする交流活動が子どもたちにとっての一つの居場所となれるよう、スタッフ一同今後も活動に精一杯努めてまいります。

今後も定期的に親の会を実施致しますので、お子様に関するお悩みを共有したい、解決策を模索したいとお考えの方は是非ともこの会にご参加ください。

現在、この活動を継続的に行い、ギフテッドの子の居場所づくりを作っていくために、みなさまからの寄付を募集しています。
いただいた寄付は、責任をもってイベントの会場費やコミュニティ運営を一緒に進めていく大学生スタッフの採用費等に使用させていただきますので、ご支援賜れますと幸いです。1000円より、ご寄付を受け付けております。

また、ギフテッドプロジェクトsprinGは、今年度以下の補助・助成を受けて活動しております。いただいた期待に応えられるよう、一人でも多くの方に充実した支援を届けてまいりますので引き続きご注目ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。今後の活動にもぜひご期待ください!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!