どうも、事務局のシーザーです。
2024年1月27日(土曜日)、「継続親の会」が開催されました。
今回の親の会は、ギフテッド研究の第一人者である是永かな子先生(高知大学教授)と中道圭人先生(千葉大学教授)をお招きしての、公開相談会という内容でした。
是永かな子
高知大学 教授
東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科学校教育学専攻発達支援講座修了博士(教育学)。
専門は北欧における特別ニーズ教育のシステムと実践、日本における特別支援教育や特別ニーズ教育の制度化。
是永先生は、ギフテッドについても研究を数多くされており、普段は教員の個別相談にものっていただいています。また、海外(フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク)との比較の中で日本のギフテッド教育を考えていらっしゃる先生です。
中道圭人
千葉大学教育学部 教授
東京学芸大学大学院連合学校教育学研究修了。博士(教育学)。公認心理師。常葉大学,静岡大学を経て現職。専門は,幼児・児童の発達心理学・教育心理学。
中道先生は、幼児教育をご専門とされており、主に未就学のお子さんの育て方についてのお話をされていました。
相談会では、保護者の方から事前に相談内容を募集して、専門家に回答をいただく、という形式で進んでいきました。今回の相談者は小学生2人、中学生1人の計3人でした。
それぞれの相談内容に対して、専門家の先生が状況を詳しく解説したり、過去の事例や文献を参照したりしながら、相談者の方と解決方法を検討していました。
先生方のお話は、相談者の状況を踏まえた具体的な内容でありながらも、同じような悩みを抱えるほかの参加者の方々も応用ができそうなものでした。
「声掛けの仕方」を質問されたときは是永先生より、①提案する言い方、②誘い掛ける言い方、③本人に聞く言い方で、約束に参加させる。という回答がありました。
例えば、「ノートを書かかせる」という事例の場合、
提案する言い方:ノート書いといたほうがいいよ
誘い掛ける言い方:ノート(一緒に)書こうよ
本人に聞く言い方:ノートいつ書く?
また、相談会では、ほかの参加者からチャットが見られるようになっていました。その中では、専門家への追加の質問だけでなく、「我が家ではこうしています!」「こんな方法もあるのでは?」といった経験談や提案などがありました。
専門家からの回答だけではなく、実際にトライして効果があったorなかった事例などを知ることができるのが、この会のメリットなのではないかと感じました。
保護者の方からの相談内容を聴いていると、自分はいつも
「自分が小さい頃も同じようなこともあったな。その時どうしていたかな」「自分の両親はどう対応していて、それに対して自分はどう感じていたのかな」
と、自分の過去を振り返ります。そして、親の思いと子どもの思いのスレチガイに気づきます。まさに、「親の心子知らず。逆もまたしかり」なのだなと。
会の最後では、sprinGの新たなる試み「中学生Café」のお知らせがありました。
sprinGには比較的小学生の参加者が多いですが、「中学生だけ、近い年齢同士で情報共有や交流がしたい」という要望から誕生しました。
カフェを貸し切っての対面イベントなので、これまでの「ワイワイ楽しい対面イベント」とは異なり、ユッタリとした空気感になるのではないかな~と想像しています。
当日食べられるらしい、お菓子の内容がちょっぴりキニナリます。募集枠わずかですのでお待ちしております!
今後も定期的に親の会を実施致しますので、お子様に関するお悩みを共有したい、解決策を模索したいとお考えの方は是非ともこの会にご参加ください。
現在、この活動を継続的に行い、ギフテッドの子の居場所づくりを作っていくために、みなさまからの寄付を募集しています。
いただいた寄付は、責任をもってイベントの会場費やコミュニティ運営を一緒に進めていく大学生スタッフの採用費等に使用させていただきますので、ご支援賜れますと幸いです。1000円より、ご寄付を受け付けております。
最後に、ギフテッドプロジェクトsprinGは、今年度以下の補助・助成を受けて活動しております。いただいた期待に応えられるよう、一人でも多くの方に充実した支援を届けてまいりますので引き続きご注目ください。