【学生研修実施】こんな時どうする?お悩み共有会 #7

こんにちは!学生スタッフのはるかです!

sprinGでは、大学生の運営スタッフのスキルアップ・情報共有を目的として、月に1回学生研修と称して「ケース会議」を開催しています(7月の記事はこちらからご覧ください)。「ケース会議」は各回の担当者がsprinGで子どもたちと関わる上で、悩んでいることを持ち寄り、運営の精神科医・佐藤を交えて意見交換を行う、というものです。8月の会議では学生スタッフの「あずき」の気になることから、最近のできる〜むの課題について話し合いました。

今回の議題は、こちらです。

よめる~むでは学生スタッフは何をしたらいいのか?

よめる〜むとは、子どもたちがチャットアプリ「discord」を使って、日常で気づいたこと、読んだ本、作った料理、訪れた博物館などについて投稿し合う場所です。会話のテーマごとに「チャンネル」というものが割り振られていて、料理チャンネル、音楽チャンネル、マイクラチャンネル…など様々なチャンネルが動いています。

できる〜むは口頭での会話がメインですが、よめる〜むは文字のコミュニケーションが得意な子も楽しめるような交流の場として、また、できる〜むが開室する時間以外*1 でも会話を楽しめる場として、昨年からスタートしました。

*1 よめる〜むの投稿可能時間は6時から21時です。

よめる〜むは、子どもたちが自分の好きなことを発信する場として、時には自分の意見を述べたり、大学生と話をしたりする場として定着しています。

よめる〜むの現状

ケース会議では、よめる〜むについて、大学生が考えていることを挙げていきました。

よめる〜むとどう向き合っているか・学生の考え
  • 投稿はしてみるものの、会話に繋がらない…
  • よめる〜むで子どもたちの好きなものを知り、個別プランに活かす
  • たまに投稿し、リアクションがない人に反応をする
  • よめる〜むが使えるのは21時までの決まりだから、大学生の活動時間によっては何も投稿できない。そのため、できる限りたくさん子どもたちの投稿にスタンプを押す
  • 他の学生と子どもたちとの会話に横入りして良いかわからない
  • 大学生用のルールがなくてどうすればいいか分からない
  • twitter(現X)感覚でリアクションできるときにすればいい、という感覚
  • よめる〜むの優先順位が低くて、どう接していくべきか分からない。

多くは、「大学生がよめる〜むでどう振る舞って良いかわからない」という悩みに起因するものでした。

大学生はよめる〜むにどう関わっていくか

そこで、大学生がよめる〜むにどう関わっていくか、意見を出し合いました。

よめる〜むをやりたい人はぜひやった方が良いのだが、大学生が大勢で一気に投稿すると、子どもたちの居場所というよりは大学生の掲示板になってしまうのではないか、という懸念が挙がりました。他にも、子どもたちの認識は「よめる~むは自分のペースで投稿やリアクションをする場」だと思っているから、大学生も自分のペースで投稿すれば良い、とする学生もいました。そこで出た意見が、

大学生同士が交流するチャンネルを作ればいいのではないか?

というものです。他の参加者からも、子どもの流れに大学生が入るのは子ども同士の会話を切ってしまうし、大学生の流れに子どもが反応をくれるのはよい、とする意見がありました。もし大学生交流チャンネルができたら、自分の好きな作品の投稿をしたり、勉強の応援をしたりできそうです。チャンネルの名前は「大学生の中庭(仮)」に決まりました。

しかし、大学生だけのチャンネルを作ることには懸念点もあります。既存のチャンネルの過疎化や、大学生と子どもとの立場の差が強調されてしまう、といったもので、実現するにはもう少し話し合いが必要かもしれません。

かたろ〜じぇ開催

よめる〜むの話し合いが終わった後に、大学生同士の交流会(かたろ〜じぇ)を開催しました。少人数のグループに分かれて、6つからランダムに選んだトークテーマに基づいて話をしていきます。

  1. 自分の専攻の勉強について
  2. 自分の過去の青春について
  3. 好きな本の紹介
  4. こんな友だち紹介します
  5. 過去の習い事について
  6. フリーに1分話してください

活動時間によっては普段はほとんど話す事のないメンバーと話せる貴重な機会でした!sprinGのメンバーと交流していると毎回思うことですが、学生のみなさんは自分の好きな本や作家さんについてとても楽しそうに語ります。私は「本なんて好きじゃない!」と断言するぐらいには本嫌いで育ちましたので(特に物語)、羨ましいなあ…と思いながら聴いていました。私は「自分の過去の青春について」というテーマを割り当てられ、吹奏楽部で活動していた時の思い出について話しました。

今回は15人の学生と佐藤先生が参加してくれました?

学生研修によって、様々な意見を持つ学生同士で話し合い、工夫していける場ができており、とても楽しく勉強になるなあと感じました。普段交流のない学生メンバーとも話せるので嬉しかったです。

これからも、学生も子どもも安心できる「できる~む」をつくるために、ケース会議と研修を重ねていきます。

以下のプロジェクトページでは、保護者支援や対面でのイベントなど、「できる〜む」以外に ギフテッドプロジェクト sprinGが取り組んでいる活動について紹介しています。

今後ともギフテッド特性を持つ子どもたち、そして保護者の方々の更なるサポートに努めてまいりますので、ぜひご注目いただけましたら幸いです。

最後に、ギフテッドプロジェクトsprinGは、今年度以下の補助・助成を受けて活動しております。いただいた期待に応えられるよう、一人でも多くの方に充実した支援を届けてまいりますので引き続きご注目ください。

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