【学生研修実施】こんな時どうする?お悩み共有会 #4

どうも、学生スタッフの シーザーです。

sprinGでは、大学生の運営スタッフのスキルアップ・情報共有を目的として、月に1回「ケース会議」を開催しています。「ケース会議」は各回の担当者が「できる~む」について悩んでいることを持ち寄り、運営の精神科医・佐藤を交えて意見交換を行う、というものです。5月の会議では学生スタッフの「じん」と、運営の佐藤が担当者となり、気になる事を共有しました(3月の会議内容はこちら)。内容は次の4つです。

①追いかけると「逃げて」しまう子どもへの対応
②子どもと一緒にマインクラフトができない大学生の存在理由
③「できナイト」の立ち位置と今後の方針
④子どもから「死にたい」と相談されたときは…

①については、できる~むに参加し始めたばかりの子に時たま起こるケースです。子どもに話しかけようとして近づくと、逃げて、会話ができなかったり、話したいのか?それとも、いまはただ「居たい」だけなのか?どう対応したらいいのかわからない、という内容でした。

参加したほかの学生からは、「できる~む上のダイレクトメール機能」を使用して気持ちをきいてみる、や「2、3分追いかけてみて、捕まらなかったら、とりあえず切り上げて『雑談とかゲームをしているから、聞きに来てね!』と声をかけておく」という対応方法を共有していました。

お子さんによっては、「乗り気じゃないけどとりあえずできる~むにきてみた」、「話す気分じゃないからとりあえず聞いていたい」など様々なスタンスで参加していると思うので、学生は来る者は拒まず、去る者は追わず、の精神で対処するのが良いのかなという印象でした。


②については、最近できる~むに参加してくれている子どもの協力で、クローズドなサーバーでのマルチプレイが可能となった「マインクラフト」に関する内容です。学生によっては、子どもたちと同じサーバーに入って一緒にマイクラをすることができず、彼らが遊んでいるのをただ見ていることしかできないために、支援者としてこれでよいのだろうかという悩みでした。

同じようにマイクラはできないが彼らのプレイを観戦している立場の大学生は、「彼らのプレイを『実況』している」と話していました。「子ども:『ゾンビに襲われた!』、私:『ゾンビに襲われたのか!』、子ども:『金リンゴつくったよ!』私:『金リンゴか!』のようにオウム返ししている」とのことです。

例え一緒に遊んでいなくとも、マイクラがわからなくとも、やれることはいくつかあります。例えば、子どもたちの間に立って、「通訳」する。「今何つくってるの?」と質問するなど…。もちろん、喧嘩が勃発しそうな時の仲裁役としても大学生の存在は必要です。


③については、「17時だと、学校からの帰宅に間に合わない!」という子どもからの要望からスタートしたできナイトについて、学生間で「どのように運営していくのか」の確認を行いました。こちらについては、後日、詳細をお知らせいたします。


④最後は、すこしヘビーなおはなし。もしも子どもから「死にたい」と言われたときにどうすればいいか?ということについて、精神科医の佐藤先生からレクチャーをもらいました。これまで、そういった案件はなかったですが、いざ!という時のために心構えは必要ですね。

『もしも「死にたい」と言われたら-自殺リスクの評価と対応-』(松本俊彦,2015)という本と、佐藤先生の知見をもとに進行しました。「死にたい」の裏側には何があるのか、それを汲み取る。「心配だよ」と伝え、「どうすればいいかを一緒に、みんなで考えよう」と『一人じゃない』ことを伝える。レクチャーを聞いていて、これらが一番なのだと感じました。だれだって、辛いときに一人なのはさらにしんどいですもんね。

今回は学生14名+佐藤先生が参加しました!

今回のケース会議のまとめです

★何もしないのも支援:「ネガティブケイパビリティ」を身につけよう
★「ひとりぼっちじゃない」を伝えよう

これからも、学生も子どもも安心できる「できる~む」をつくるために、ケース会議と研修を重ねていきます。

以下のプロジェクトページでは、保護者支援や対面でのイベントなど、「できるーむ」以外に ギフテッドプロジェクト sprinGが取り組んでいる活動について紹介しています。

今後ともギフテッド特性を持つ子どもたち、そして保護者の方々の更なるサポート、また今回のような形での研究発表等に努めてまいりますので、ぜひご注目いただけましたら幸いです。

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