【学生研修実施】こんな時どうする?お悩み共有会 #2

こんにちは!学生スタッフの小関創大です。

順番が前後しましたが、sprinGでは、12月20日に初の学生研修会をオンラインで開催しました。この学生研修では、当プロジェクトを主催する専門家:精神科医の佐藤とともに、普段の「できるーむ」において、学生スタッフが子どもたちとの活動をしていく中で感じた悩みや改善すべき点を共有しあう場となっています(前回の記録はこちら)。今回は私、小関と同じ学生スタッフのたむりゅーさんがプレゼンターとして発表を行いました。その後参加者の皆さんと解決策や、改善点等を話し合いました。内容は次の4つです。

① カメラも音声もオフにして参加する子どもたちへの対応について

② ゲームに参加できず孤立してしまう子どもたちへの対応について

③ 年齢差で話が合わないときそのようにすればよいのかについて

④ できるーむの内で特定の大学生スタッフとばかり話をしてしまう時はどうすればよいのかについて

①については、ビデオも音声もOFFにしている子どもを少しでも他の子どもたちと交流できるように参加を促すことはあまり良くないということでした。参加当初は緊張からビデオも音声も切った状態で参加する子どももいますが、全く問題ありません。ミュートや画面をOFFにすることが子どもたちにとっては安心感になりますし、徐々に他の子どもたちとの会話にも慣れていってもらえるように学生スタッフがサポートしていきます。また、気分が落ち込んでいたり、今日は静かに他の人の話を聞いていたいという理由からビデオも音声もOFFにする子どもたちもいるので、会話に参加させようと強く促すようなことはせず、その子の気持ちをしっかりと尊重しながら見守っていくことが大切であると考えています。

②については、以前大人数で雑談をしていたとき、数人の子どもがある特定のゲームの話で盛り上がったため、そのゲームに詳しい子どもたちとそうでない子どもたちとで二極化してしまうことがありました。研修での意見としては、会話の内容についていけない子どもがいる際は、まずその子どもが会話の輪の中にいることを認識してもらえるような学生スタッフの工夫が大切であるという意見があがりました。例えば、数人の子どもたちのグループでポケモンの話をしているが、ある子(○○ちゃん)だけがポケモンのことを全く知らず孤立感を抱いてしまっているようなときは、「○○ちゃんってポケモン以外に好きなゲームとかある?」や「○○ちゃんにポケモンの魅力を教えてあげて!」など、簡単な質問やみんなが会話に参加できる話題に変えていくような工夫を凝らしていこうという意見もありました。今後も参加している子どもたちみんなが楽しく交流できる環境を作れるように様々な工夫を行っていきます!

③については、年齢差が原因で子どもたち同士の会話がかみ合わないときは、同じ年齢の子どもや、好きなことや興味のあることが同じ人と話せるように積極的に学生スタッフが仲介役として促していこうという意見が出ました。ゲームが好きな子同士で会話が楽しめる機会を作るなど、子どもたちにとって有意義な交流となれるようにサポートしていきます。そのためには学生スタッフは日頃の活動から子どもたちの好きなことや趣味などを把握しておくことも大切であり、こうした情報は学生スタッフ間で積極的に共有していきたいと考えています。また中学生DAY等の年齢別のできるーむも用意されているため、もっと同学年の子ども達と交流を深めたいと思っている子どもたちには、ぜひともこのような年齢別の活動にもトライしてみるのを勧めてみるのも良いかもしれないという意見が出ました。

④については、子どもから一緒にお話がしたいと誘ってくれることは学生スタッフにとってとても嬉しいことです。子どもとの1対1活動は信頼関係を構築するための貴重な時間であり、お互いのことがよく知れる有益な時間です。一方で、場合によっては参加している子どもと学生スタッフの比率を考慮して他の子どもたちも含めた交流となることや、一人の子どもだけに集中してしまい、話し相手がいない子どもがでてしまう可能性も考えられます。そのため、学生スタッフは参加している子どもたちの活動状況をしっかり把握するなど目の行き届いた行動を取るように心がけていきます。

以上今回は主に4つのケースを踏まえた議論を行いました。本稿で掲載した以外にも参加者からは様々な貴重な意見をいただくことができました。今後も研修で議論された改善点をできるーむ活動に反映し、子どもたちのよき理解者として子どもたちが安心して活動できる居場所作りに努めてまいります。


以下のプロジェクトページでは、ギフテッドプロジェクトsprinGが取り組んでいるその他の保護者の方向けの支援などもご紹介しています。

今後とも、学校に馴染みづらく困難を抱えているギフテッドの子どもやご家族の役に立てる活動の実践と、今回のような形での研究発表等に努めてまいりますので、ぜひご注目いただけましたら幸いです。

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