こんにちは。学生スタッフのはんちゃんです!
今回は8月14日(水)に都内で開催された「sprinG全体会」の様子についてお届けします!
sprinGは2022年に創設されてから、子どもたちとの関わりを通して、様々な気づきを得てきました。私たちの活動の良い点や課題となる点についても、だんだんと明確になってきました。今年度でプロジェクト開始から3年目となり、これまでの活動を一度見直し、転換を図る節目を迎えています。
そこで、スタッフがオフラインで集まって「sprinG全体会」を実施し、今後届けたい価値や活動の方向性について議論を行いました!
今回は3〜5人の班に分かれ、少人数でのグループワークを実施しました。
議論に先立って、sprinGの母体であるNPO法人ROJEの歴史や理念について整理しました。プロジェクトの継続的な実施に欠かせない資金の面についても、全員で認識を共有しました。
午前の部では、sprinG全体が持つ価値について議論しました。これまで届けてきた価値や、今後届けたい価値について確認し、sprinGが目指すものについて認識を共有しました。また、活動の幅を広げすぎて本来届けるべき価値がおろそかになることを防ぐため、sprinGでは提供が難しい価値についても同時に確認しました。
各班の意見に共通していたのは、「子どもたちのありのままを受け入れ、心から安心できる居場所をつくりたい」という点でした。家でも学校でもない第三の居場所をつくり、子どもたちの心に寄り添っていきたいという目標を再確認しました。
議論の合間には、sprinGの代表である精神科医の佐藤駿一によるレクチャーの時間がありました。今の日本における不登校やギフテッドの支援について、事例や先行研究をもとに学ぶことができました!
午後の部では、sprinGのそれぞれの活動が持つ価値や課題、今後の方向性について議論しました。メインの活動となる「できる〜む」のほか、個別プランや対面イベントについても振り返りを行いました。
「できる〜む」に関しては、現在実施している日中、放課後、できナイトの3つの時間帯について、それぞれの特徴や課題を細かく整理しました。時間帯によって、子どもとスタッフの参加人数や一緒にすること(ゲーム、雑談など)が変わるため、目指すべき在り方が異なっていることを確認しました。
個別プランに関しては、子どもの興味・関心を深く受け入れられる場所としての価値が大きいという意見が出ました。一方、対応するスタッフの人数不足や1人あたりの負担の大きさが課題として指摘されました。
対面イベントに関しては、普段「できる〜む」で話す人と直接交流し、新鮮な体験を得る機会として重要だという声が上がりました。今後は企画の質をさらに高めるため、事前準備やリスク管理の強化に力を入れるべきだという意見がありました。また、年齢が上の子が気を遣うことがないよう、参加できる子どもの年齢を細かく分けた方が良いという意見も出ました。
最後に、sprinGの今後の活動について各班で3つずつ提言をまとめ、発表しました。より良いサービスを提供するため、どの部分により力を入れるかについて、1人ひとりが真剣に考えました。どの班でも時間ギリギリまで意見を出し合い、中身の濃い議論となっていました。
今回の全体会では、これからのsprinGについて多くのスタッフで一緒に考えることができ、とても有意義な時間となりました!私もsprinGの未来を担う一員であるという自覚が深まり、より一層気が引き締まりました。
今後も子どもたちをより良い形で支えるため、sprinGは挑戦を続けていきます!引き続き皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
以下のプロジェクトページでは、ギフテッドプロジェクトsprinGが取り組んでいるその他の保護者の方向けの支援などもご紹介しています。
今後とも、学校に馴染みづらく困難を抱えているギフテッドの子どもやご家族の役に立てる活動の実践と、今回のような形での研究発表等に努めてまいりますので、ぜひご注目いただけましたら幸いです。