ギフテッドプロジェクトsprinGでは、今年度より、文部科学省の事業の一環で、特定分野に特異な才能を持つ子どもに関わる教職員の支援を行っています。
現在、以下の活動を行っていますので、ご興味のある方はぜひ紹介ページをご覧ください。
- 特性や学校での対応について、専門家よりお話させていただく勉強会(次回9/9(土)開催)
- 大学教授等の専門家に、より具体的な相談ができる個別相談(オンラインまたはメール形式)
今回は、7月22日と8月3日に開催した教職員向け勉強会の様子をレポートします。
実施の背景
sprinGの活動に参加しているギフテッドの子どもの保護者へのアンケートによると、「学校でありのままで楽しく過ごせている」子どもは約3%です(N=91)。
- 授業のペースが合っておらず、つまらなく感じてしまう
- 同級生と話が合わない
- 学校で決められたルールに納得がいかず、苦痛に感じてしまう
など、理由は様々ですが、学校という環境が合わず、不登校になっているケースも非常に多く見られます。
しかし、「ギフテッド」や「特定分野に特異な才能のある子ども」という概念が広まり始めたのはごく最近で、まだまだ認知度は低く、誤解も多くあるのが現状です。
そこで、sprinGでは、児童精神科医と特別支援教育を専門とする大学教員による勉強会を開催し、日頃子どもや保護者を支援する中で得られた知見なども入れながら、ギフテッドの子どもの特性や支援に関して正しい情報をお伝えできるよう努めています。
今指導に困り感を抱えている先生方はもちろん、現状困ってはいないが理解を深めてみたいという方のご参加も歓迎しています。
毎月開催していますので、ぜひご都合に合わせてお気軽にご参加ください。
勉強会の様子
7月開催の第3回はオンライン、8月開催の第4回は広島文化学園大学長束キャンパスをお借りしてリアルとオンラインのハイブリッド形式で実施しました。
以下、ご記入いただいた参加動機の一例です。
「ギフテッドまではいかないにしても、突出して学習ができてしまう子が、学校での学習にストレスを感じている。その対応で、できることがあるなら知りたいと思ったため。」
「特異な才能を持った児童が、楽しく学校へ通えるようにする方法などを学びたい。」
「子どもの困り感を軽減したい。過ごしやすい環境を子どもや保護者と一緒に考えていきたい。」
当日は、以下の2つのレクチャーを行い、質疑応答も受けながら進めていきました。レクチャー後には、先生方同士の交流もしていただける「相談会」の時間も設けました。
「特定分野に特異な才能のある児童生徒の特徴と抱える困難」佐藤駿一(児童精神科医)
「学校現場でできる支援と方策」伊藤駿(当団体理事・広島文化学園大学講師(専門:特別支援教育))
sprinGでは、日頃、子ども向けには平日毎日オンラインの居場所を開放し、保護者向けにはオンラインコミュニティと毎月の勉強会・親の会を開催しているため、そこから得られた様々なデータや生の声を反映させた内容を中心に、お話させていただいています。
この後、実際に相談したい特定の事例がある先生には、専門家への個別相談へのご案内も可能です。(勉強会に参加していない方も個別相談へのお申込みいただけます。)
オンラインまたはメール形式にて専門家がお悩みに回答します。
様々な時間的・制度的ハードルもあられる中、理想と現実のはざまで何ができるか、我々も先生方と一緒に考えていけたらと思っていますので、よろしければぜひご活用ください。
今後の予定
2023年度は、教職員向けの勉強会は毎月1回開催を予定しています。
オンライン開催と対面開催を織り交ぜながらの開催となりますので、ぜひお住まいやご都合に合わせてご参加ください。
現在、以下の開催日程の申し込みを受け付けております。
・9月9日(土)10:00~11:00@オンライン
※やむを得ず変更の可能性もございます。最新の情報は申し込みフォームにてご確認ください。
以降の開催についても、決まり次第フォームに日程を追加いたしますのでご確認ください。
参加概要
特定分野に特異な才能のある児童生徒への支援に関する教職員向け勉強会
■対象:原則、国内の小中学校の教職員
※フリースクールなど学校教育法第1条に定める学校以外にお勤めの方も、ご希望があればお申込み可能です。
■参加費:無料
■定員:1回10名程度(先着順)
みなさまのご参加をお待ちしております。