こんにちは!大学生スタッフのシンジです。
2024年6月16日に「第29回 はじめての親の会」が開催されました。
会の様子と参加して感じたことを紹介しようと思います!
当プロジェクト主催の専門家2名によるミニ講義
会の前半では、当プロジェクト運営メンバーである児童精神科医の佐藤駿一、特別支援教育の専門家の伊藤駿によるギフテッドについてのミニ講義がありました。
佐藤駿一からは発達障害(ASD、ADHD、LD)とギフテッドの関係性、特徴、そしてそれぞれが抱えることの多い困難についての話。伊藤駿からは現在、ギフテッドの子供達を取り巻く教育の環境、教育現場での取り組み、合理的配慮とインクルーシブ教育について、ギフテッドの子供達の進路についての話がありました。
普段の生活で「ギフテッド」という言葉はそれなりに聞いていても、それが発達障害とはどのように異なるのか、ギフテッドの子供達を取り巻く教育環境がどのようなものなのか知る機会がありませんでした。僕にとっては、今まで以上に興味、問題意識を持つきっかけとなった興味深いお話でした。
保護者の方同士のグループワーク
会の後半では、保護者の方同士でお子様に関する日々の悩み、情報共有の場としてファシリテーター(主にsprinGの社会人スタッフ)を含めてグループワークが行われました。
今回はお子様の年齢をもとに3つのグループに分かれ、お子様の普段の生活、学校での様子、進路についてなどの様々な悩み、それぞれの家庭の考え、お子様との関わり方が共有されていました。
中でも会話の中心になっていたのは
- 学校との関わり方と進路
- お子様の興味関心との付き合い方
についてでした。
まず、「学校との関わり方と進路」について。
多くの方が、「家では目をキラキラさせて〇〇に熱中しているが、学校では我慢をしている」、「子どもが学校に通うことで勉強が嫌いになるのではと危惧している」、「学校環境に馴染めない」と感じると同時に、「社会性を身につけるために学校には行ってほしい」、「社会性をどのように身につければ良いか分からない」というジレンマに悩まされている様でした。その会話の延長線上でフリースクール、インターナショナルスクール、ホームスクールなど様々な進路のお話もされていました。
次に、「子どもの興味関心との付き合い方」について。
お子様の興味関心にどのように付き合っていくべきなのかについて悩まれている方も多かったです。「質問された時に満足に回答してあげられない」、「ゲームは制限したいが熱中しているものを妨げたくない」など様々な悩みがあるようでした。前者の悩みについてなのですが、僕の場合は親に答えを教えてもらった時よりも一緒に理論を組み立てていった時の経験の方が記憶、知識として残っているように感じます。正しい答えを与える必要はなくて、一緒に論理的に考えるという経験の方が子どもとしては楽しいし役に立つのかな〜、なんて根拠もなしに思いました。
最後にミニ講義とグループワークを通して僕が感じた事を軽く書きたいと思います。
このグループワークは僕にとって、実際に子育てをしている方の声、悩みを直接聞く初めての機会でした。30分ほどお話を聴かせていただいて感じたことを一つにまとめてしまうと、「子ども一人ひとりのニーズに沿った教育の機会を選択肢として柔軟に提示することの必要性」です。この理想を全国で公平に実施することのハードルはかなり高いと思いますが、現状のシステムに合わない人がその人にあった教育を受けられるようになった先の世界を想像するとワクワクします。僕自身、もとより取り組みたい問題の一つだったので改めて心を燃やす燃料を注入されるありがたい機会になりました。
できる〜む体験会
体験会の最後には保護者向けに「できる〜む」体験会が実施されました。
「できる〜む」は子どもたちと大学生・社会人スタッフでゲームをしたり、雑談をしたりするオンライン上の空間です。
体験会では保護者の方と一緒にその空間(できる〜む)を見て回ったり、実際にゲームをしたり、会話をしたりしました。
おわりに
はじめての親の会、できる〜む体験会は来月以降も毎月開催される予定です。興味を持っていただいた方はぜひご参加いただけると嬉しいです!
これからもギフテッドプロジェクト「sprinG」は、子ども・保護者の方々双方に寄り添えるような企画を作っていきたいと考えています。
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今後も色々な企画を実施していきたいと思っておりますので、ぜひご期待ください!
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