こんにちは。「ギフテッドプロジェクトsprinG」のスタッフのもつです。
2023年1月27日(土)朝9時〜11時に「第24回 はじめての親の会」が開催されました。
会の様子と、私が参加した感想を書いてみようと思います。
当プロジェクト主催の専門家2名によるミニ講義
はじめに、当プロジェクトの運営メンバーである専門家2名によるミニ講義がありました。
児童精神科医の佐藤は、「ギフテッド」にはどのような特性がありどのような困りごとを抱えやすいのか、ほかの自閉スペクトラム症やADHDなどの発達障害とはどのように関連していて、どのように異なるのかなどについて話しました。
特別支援教育を専門にしている研究者の伊藤は、ギフテッドの子どもが抱える困りごとは、教育システムの構造的な問題に起因すること、合理的配慮をどのように求めていくかなどについて報告しました。
医療・福祉、教育といった異なる領域から、子どもが直面する問題について考えられる機会になりました。
保護者の方同士の話し合い
次に、4つのグループに分かれて、保護者同士で交流する時間がありました。
私は書記として、小学校低学年のお子様を持つ保護者のグループディスカッションに参加しました。
子どもの意思と反して、学校に無理して行かせることはいいことなのか、家で子どもをみる場合、仕事はどうすればいいのかといった多くの悩みが上げられました。
保護者の方の悩みを聞く中で、子どもの意思とそれを実現できる現実のギャップが大きいことを実感しました。
また、学校にいけなくなったとき、フリースクールなどを探すとしても、情報が手に入らないといった意見も見られました。保護者の中では、友人や主治医、相談員からの紹介でフリースクールを探す方もいました。
様ざまな情報が集約するネットワークの必要性や、同じ悩みや情報を共有できる場の重要性を感じました。
できる~む体験会
最後に、本プロジェクトの取り組みや参加方法などに関する全体説明の後、保護者向けの「できる~む」体験会が実施されました。
「できる~む」とは、アバターを用いて子ども同士や大学生スタッフとコミュニケーションがとれるオンライン上の空間です。
顔出しは自由で、一緒に絵しりとりなどのゲームをしたり、おしゃべりをしたりできます。
実際に体験してみることで、オンライン上の会話の距離感や温度感がわかる機会になります。オンラインと聞くとどこか冷たい印象を持つかもしれないですが、実際は和気あいあいとした雰囲気で楽しんでいます。
こうした保護者向けの体験会は今後も継続的に開催していこうと考えています。
これからも、子どもたちや保護者のみなさまのニーズを汲み取った企画を行いたく思います。様ざまな立場の方が集まって情報や悩みを共有し、心の安心につながるような場が作れるように尽力していきたいです。
おわりに
この活動を継続的に行っていくためにも、みなさまからの寄付を募集しています。
いただいた寄付は、責任をもってイベントの会場費やコミュニティ運営を一緒に進めていく大学生スタッフの採用費等に使用させていただきますので、ご支援賜れますと幸いです。1000円より、ご寄付を受け付けております。
今後も色々な企画を実施していきたいと思っておりますので、ぜひご期待ください!
プロジェクト詳細は以下ページよりご覧ください。プロジェクトの全体像や今後のイベント情報などについて、お知らせしています。