こんにちは!NPO法人ROJEわたげプロジェクトです。
本記事では2月6日に鳥取県の青翔開智高等学校にて実施した第2回出前授業についてご報告いたします。
全3回の出前授業の第2回目である今回は、オンラインにて、避難所の課題を考えてもらったり、避難時の持ち物について考えてもらったりするワークを行いました。
避難所の様子を想像してみよう
授業の最初に「避難所と聞いてどんな状況を思い浮かべますか?」と問いかけ、テレビなどで報道されている避難所の様子を思い出してもらうことから始めました。
その後過去の災害で利用された避難所の写真を3枚あげ、その写真から分かることや避難所の課題をグループで話し合ってもらいました。
グループワークでは「栄養が偏る」「プライバシーがない」など実際に過去の災害で起きた避難所トラブルに繋がる意見が挙げられました。
グループワーク後に、「避難所におけるプライバシーの確保」に注目し、避難所の環境が改善された事例を紹介しました。また、避難所での炊き出しに関する質問も挙がり、避難所生活を身近な問題として考えてもらえたように感じました。
地域の防災を考えよう
「避難所」という場所を具体的にイメージしてもらったところで、地域の防災として鳥取にある避難所について説明しました。
具体的には「学校で被災した」という設定で、ハザードマップを使いながら、青翔開智高校から近い指定緊急避難場所と指定避難所をそれぞれ紹介しました。
授業後のアンケートでは「近所の避難所を確認する機会がないので、家に帰ってから調べてみたい」という感想もあり、わたげプロジェクトの活動が身近な人と防災について考えるきっかけになったことを実感しました。
避難所での生活に必要なものを考えてみよう
避難所の問題点や鳥取県の避難所について説明した後、学んだことを活用しながらグループワークを行いました。
状況設定を説明した後、ブレイクアウトルームに分かれてもらって、特に避難所に持っていく必要があると思うものを、こちらが提示した7個の選択肢の中からグループで話し合って3個選んでもらいました。そして、その3個を重要度の高いと思う順からランキング付けして並べ替えてもらいました。
グループごとに完成したランキングにかなりばらつきがありましたが、状況設定を冬にしたせいか、特に毛布を持っていきたいというグループが多かったように感じました。
一方で、「寒いので毛布は必要だと思うけれど、かさばるので、代わりに新聞紙を持って行って暖をとりたい。」という鋭い意見もあげられました。
グループワークの後、選択肢にあげられていた「ラップ、新聞紙」が、実は防寒具や食器などとしても使える、有能な防災グッズであることを説明したところ、授業後のアンケートに「ラップが食器として使えるなんて知らなかった。」「ラップと新聞紙の便利さを知りました!!」という感想がたくさんみられ、生徒さんの心にこの話を残すことができたのではないかと実感して嬉しくなりました。
次回授業に向けて
次回は、オンラインにて、防災ゲーム「クロスロード」を扱う予定です。
今回の授業を通して、オンラインでは生徒同士が話し合いを活発に行いにくいと感じました。次回は、これらの課題を改善するために、「生徒同士が話し合いをしやすい環境づくり」をより意識してオンライン授業を実施し、よりスムーズな授業運営ができたらと考えております。
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