【特集記事③】~教育格差~
○特集記事第3弾!
皆さんこんにちは!関西教育フォーラムで企画を担当している吉田です。
2021年のフォーラムテーマは「教育格差×ICT教育」ということで、フォーラムでの学びをより深くしていただくために、全3回の特集記事を投稿しております!第3弾では、テーマのうち「教育格差」についてお伝えしていきます!
▶【特集記事①~今村久美氏~】はこちら
▶【特集記事②~ICT教育~】はこちら
○教育格差とは
ーー皆さんは「教育格差」という言葉を聞くと、どのようなことを思い浮かべますか?
都市部に生まれた子どもたちと、地方の農村部に生まれた子どもたちの間に、進学率の差があることでしょうか。それとも、お金持ちの教育熱心な家庭で育った子どもたちと、放任主義の貧しい家庭で育った子どもたちの間に、学力の差があることでしょうか。
私たちは8月から話し合いを重ねるなかで、教育格差とは以下に示す3つの状態にあることだと考えるようになりました。
1. 生きていくうえで最低限必要な学力を身に付けられている子どもと、そうでない子どもがいること。
2. 「将来、こんな仕事に就きたい!」「こんな大人になりたい!」「こんなことを学んでみたい!」と思ったときに、それに挑戦できる子どもと、経済的・地域的な理由でそれを諦めなければならない子どもがいること。
3. 自分の能力や価値を信じて行動できる子どもと、周囲の環境が原因で「どうせ自分なんて」と何にも意欲を持てない子どもがいること。
教育格差を考えるうえで、これら3つはいずれも欠くことができない要素だと感じています。
○なぜ今、教育格差が問題なのか。
ーー今だからこそ教育格差を問題視する意義とは何なのでしょうか?
2021年度から、GIGAスクール構想で1人1台端末が整備され、子どもたちは質の高いデジタル教材や、大量のインターネットの情報にアクセスできるようになりました。
このようにして教育の格差がICT機器の導入によって是正されていく今、一見するとすべての子どもたちに将来へのチャンスが平等にいきわたったように思われるかもしれません。
しかしそれは、意欲や努力次第で人生は豊かになるという考えが強化されることになり、経済的・地理的な理由で努力することが困難な子どもや、周囲の環境が原因で「どうせ自分なんて」と何にも意欲が持てない子どもが生きづらさを感じることに繋がってしまいかねません。
そのような転換期にある今だからこそ、多くの人が個々の視点から是正に向けて取り組める問題として、教育格差を考え、語っていこうと思っています。
あなたも本フォーラムで一緒に考えてみませんか?
皆さんのお申込みをスタッフ一同心からお待ちしております!
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【イベント概要】
◆イベント名:関西教育フォーラム2021
今こそ、教育格差を語ろう。
− “誰ひとり取り残さない”を目指す、with ICT 時代の教育とは −
◆日時:2021年11月21日(日)15:00~17:00
◆場所:オンライン(YouTube Liveにて配信予定)
◆参加費:無料
◆申込み:https://forms.gle/CbCjRc1ii4X2fsED7
※フォーム送信後、24時間以内に受付完了メールが届かない場合には、お手数ですがメールの受信設定をご確認いただき、kanfo.info@roje.or.jp までご連絡お願いします。
※YouTube Live配信は限定公開のため、ご視聴には申込みが必要です。
◆ゲスト登壇者
今村 久美氏:認定NPO法人カタリバ代表理事、公益社団法人ハタチ基金代表理事
鈴木 寛氏:東京大学公共政策大学院教授、慶應義塾大学政策・メディア研究科教授、NPO法人日本教育再興連盟代表理事
(五十音順)
※当初、登壇予定でした隂山英男氏に関しましては、諸般の事情により降板となりました。ご了承ください。
◆学生登壇者:永井 綾(京都大学総合人間学部2年)
◆定員:なし
◆主催:NPO法人日本教育再興連盟
◆お問い合わせ:kanfo.info@roje.or.jp (担当:佐々木)
◆後援:文部科学省、京都府教育委員会、京都市教育委員会
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