〇イベント概要
「被災地の子どもたちが視野を広げ、働くことへのあこがれを持つことで自分なりの夢を持つためのきっかけ作りになる。」ことをコンセプトに、2016年の夏に福島県南相馬市と飯舘村の小学生4年生~6年生の児童18名を東京に招き、2泊3日の宿泊体験学習を行いました。
【事前研修】
・日時:2016年8月6日(土)
・場所:福島県南相馬市原町生涯学習センター
【東京スタディツアー】
・日時:2016年8月18日(木)~20日(土)
・主催:NPO法人日本教育再興連盟、南相馬市教育委員会、飯舘村教育委員会
・特別協力:東京大学、株式会社セールスフォース・ドットコム、東京都港区立青山中学校
・社会科見学協力:キユーピー株式会社、スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社、東京地下鉄株式会社、株式会社野村総合研究所、株式会社博報堂
・協賛:株式会社野村総合研究所、株式会社セールスフォース・ドットコム
・コンセプト:被災地の子どもたちが視野を広げ、働くことへのあこがれを持つことで自分なりの夢を持つためのきっかけ作りになる
【事後発表会】
・日時:2016年9月3日(土)
・場所:福島県南相馬市原町生涯学習センター
〇活動内容
【事前学習会】→記事はこちら
スタディツアーに先立ち、事前学習会として、ツアーの内容や社会科見学先の紹介だけでなく、仲良くなるためのレクリエーションや履歴書(自分史)づくりなどを行いました。
【東京スタディツアー】
<1日目>→記事はこちら
・大学生と楽しく交流した「宝探し企画」
・実際に大学の講義を受けた「東大企画」
<2日目>→記事はこちら
・班に分かれて訪れた「社会科見学」
・セールスフォース社でプログラミング体験や町づくりを行った「新発見企画」
<3日目>→記事はこちら
・3日間を通して感じたことをまとめた「まとめ企画」
【事後発表会】→記事はこちら
福島で行った事後発表会では、3日間を振り返りながら、将来どうなりたいか・明日から何を頑張りたいかを保護者の方の前で発表しました。
〇お世話になった方々より
イベントを終えて引率していただいた南相馬市教育委員会 矢内信男様、南相馬市立原町第三小学校教諭 岩田真士先生
よりコメントをいただきました。→こちら
〇プロジェクトより
♦代表理事 陰山英男
震災から5年が過ぎ、飯舘村の方々が帰村するという段階を迎えています。また、今回の支援からは、南相馬市にも参加をしてもらい、より広い範囲で活動することになりました。
こうした環境の変化を考えながら、今年もつぼみPJを実行できたことは、大変素晴らしいことです。企画にご協力いただいた飯舘村と南相馬市の教育委員会や都内の各企業や学校、そして多くの個人の方々には、大変感謝をしております。
子ども達を見ていて感じたのは、以前に比べ、イベントの最初から子ども達が前向きであり、“何らかの支援をされる子どもたち“というのではなく、このつぼみPJをきっかけとして、自分の未来を前向きに考えようという構えが見られたことです。これは、私たちが強く願っていたことであり、成果と言っていいものなのかもしれません。
来年度以降、また子ども達の環境は変わってきます。そうした状況を見据えながら、私たちも来年、そしてまたその先を見据えていきたいと考えています。
♦プロジェクトリーダー 小沢征司
今回のスタディーツアーは飯舘村・南相馬市の小学生を対象に事前学習会、2泊3日のスタディーツアー、事後発表会の合わせて5日間イベントを実施しました。
昨年から参加してくれている子どもたちは久しぶりに会う大学生と笑顔を絶やすことなく話してました。また今年度から参加してくれた子どもたちも最初は緊張していましたが徐々にほぐれてきて、事後発表会でははきはきと自分の夢や目標を語ってくれました。これから先、子どもたちは進路や夢について悩んだりすることもあると思いますが、今回の経験が少しでも子どもたちの力になれたら幸いです。
最後になりますが、今回のスタディーツアーの企画運営にあたり、ご理解、ご協力いただきました飯舘村、南相馬市教育委員会の皆様、先生方、保護者の皆さまに感謝を申し上げます。誠にありがとうございます。
♦新入生代表 つぼみスタッフ 澤海渡
「子どもたちが将来の夢を持つきっかけ作りを!」
僕はリーダーのこの言葉に共感してつぼみプロジェクトに入りました。
それからはひたすら企画の内容を考える毎日でした。「子ども達がどうしたら楽しめながら夢を持つ後押しのできる企画を作れるだろうか。」何度も失敗し、くじけそうになることもありましたが、その度にメンバーが励ましてくれて、もう一度頑張ろうと思えました。
そして本番2日目。僕の担当した新発見企画の日。子どもたちに学びを提供できるか、前日はとても不安でした。しかし子どもたちはそれぞれ自分なりに一生懸命に企画に取り組んでくれて、僕自身も途中から本番であることを忘れるぐらい一緒になって、次々とミッションをこなしていきました。そして、企画の最後に、自分が学んだことを発表する場で、ある子が「一つ一つの職業が大事であり、どれも欠かせないんだって思いました。」と、僕たちが伝えたかったことそのものを言ってくれた時はこの企画を作ってよかったと泣きそうなほど嬉しかったです。
僕は約半年間つぼみプロジェクトに関わって学んだことがあります。それはこの活動を通して子どもたちだけではなく大学生もたくさんのことを学び、大きく成長できるということです。自分も、このプロジェクトで子どもたちと関わり、以前よりも堂々と人前で話すことができるようになりました。
今回得た様々な経験を生かして来年もさらにグレードアップしたつぼみプロジェクトになるよう、尽力していきたいと思います。本当にありがとうございました!
〇2016年度のメンバー紹介
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