こんにちは!大学生スタッフのえびちゃんです。
こもれびプロジェクトでは、月に一度、社会人・大学生スタッフが集まって、居場所支援に必要な知識やスキルを学び合う研修会を実施しています。普段の活動で感じる迷いや課題を共有したり、実際の事例をもとに対応を考えたりしながら、より安心できる居場所づくりを目指しています。
第3回目となる今回は、「子どもに合わせた学習支援の方法」をテーマに、8名のスタッフが集まって意見交換を行いました。

Hikari Loungeは小学5年生から高校3年生まで、幅広い年齢層の子どもたちが利用しています。様々な子どもたちがいる中で、子ども一人ひとりに適した学習支援の方法があるのではないかと考え、今回のテーマを設定しました。
まず、スタッフ全員でどのようなケース事例があるかについて整理し、その後全体で意見を共有しました。今回はその一部ケース例を紹介します。
ケース1:大学受験を控える子ども
大学受験を控える子どもは、大学生にとっても難しいレベルの問題に取り組んでいる場合があります。その際にスタッフがどのようにサポートできるかについてや、分からない問題に直面したらどうするかについて話し合いました。
話し合いでは、解答が分かるスタッフがいる場合は交代したり、解き方を一緒に考えてみたりするなど、スタッフ間で連携することが大切という意見が出ました。また、子どもの方から逆に教えてもらうことで、本人が考えを整理でき、より理解が深まった状態で問題に取り組むことができるという意見も出ました。
最終的には、スタッフがどうしても分からない場合は無理に曖昧な解説を伝えるのではなく、詳細な解説は学校や塾で対応をお願いすることで一致しました。また、共通認識としては、子どもたちに寄り添った形で対応することが重要であるという結論に至りました。
ケース2:専門学科に所属している子ども
専門学科に所属している子どもが学習する内容は、より専門的な知識が求められる場合もあるため、詳細な解説は学校で対応をお願いすることで一致しました。しかし、こちらの場合でも、スタッフが一緒に考えてみたり、子ども自身にどこが分かってどこが分からないかを説明してもらったりするような関わり方をすることで、私たちにできることをしようという点で一致しました。
ケース3:勉強に苦手意識がある子ども
勉強に対して苦手意識がある子どもたちに対しては、その子が得意な教科や興味がある分野を中心に取り組むように声をかけ、まず勉強に対する意欲をあげてもらうことが重要であるという意見が出ました。実際に、最近では子どもたちも興味のある分野から始めるようになり、以前よりもスムーズに集中して勉強に向き合うことができています。今後もこの方針で支援していくことで一致しました。
~執筆者の感想~
今回、初めて子どもたちのことについて具体的なケース事例を挙げながら研修をしました。スタッフ同士で子どもたちのことについて一緒に考え、情報を共有することは、子どもたちと関わっていく上で非常に重要なことです。スタッフ全員が様々な意見を出しており、子ども一人ひとりについて真剣に考えていることが伝わり、有意義な研修になったと思います。
今回挙げたケース事例に当てはまらない子どもたちも多くいますが、子ども一人ひとりにあった向き合い方を共有できたのは非常に良かったと思います。また、どのようなケースであっても、子ども達の勉強方針を尊重してあげながら、スタッフが子どもたちに寄り添っていく形で関わっていけたらと考えています。
Hikari Loungeでは月に一度様々なテーマについてスタッフ研修をしていますが、毎回、スタッフ同士の考えを共有できる良い機会になっています。これからもスタッフ研修を重ね、より良い子どもたちとの関わり方について考えていけたらと思います。
