みなさんこんにちは。「ギフテッドプロジェクトsprinG」の大学生スタッフ、リヒトです。
5月21日に「第16回 はじめての親の会」が開催され、当プロジェクト主催者2名による講義とグループワークを行いました。今回は概要と私が参加し、お話を伺った感想をまとめていきたいと思います。
当プロジェクト主催の専門家2名によるミニ講義
当プロジェクト運営メンバーである専門家2名が、それぞれの専門性を活かした内容でミニ講義を行っています。
精神科医 佐藤・特別支援教育の専門家 伊藤によるレクチャー
医学的な観点からは、発達障害との関連や違い、ギフテッドの子どもの特性、抱えがちな困難について説明が行われました。
教育的な観点からは、学校教育の体制や支援、合理的配慮、進路選択の可能性について説明が行われました。
保護者の方同士の話し合い
グループワークはお子様の年代別と保護者の方の関心に合わせたテーマ別で2回行いました。
前半の年代別のグループワークは、「未就学児・小学校1年生」、「小学校2、3年生」、「小学校4、5年生」、「小学校6年生〜高校生」の4つのグループに分かれて行われました。
後半のテーマ別のグループワークでは「癇癪・問題行動、保護者の悩み」、「登校渋り・不登校」、「男の子の進路」「女の子の進路」の4つのグループに分かれました。
私は、「小学校4、5年生」と「男の子の進路」のグループに参加いたしました。
前半のお子様の年齢別のグループではその年齢ならではの悩みを共有されていました。保護者の方の中にはお子様の癇癪や感情の起伏に疲れたり、子どもの精神状態を鑑みて学校に行かせないことと、今後社会の中で生きていくために学校に行かせることのバランスに苦しむ保護者の方もいらっしゃいました。普段「できる〜む」で子どもたちと触れ合うだけでは見えてこない悩みに驚きつつ、その解決に向けた主体的で学びのある場所であったと感じました。
後半の「男の子の進路」についてのグループでは、受験との向き合い方や通級指導、海外進学などのテーマについて議論しました。私自身、アメリカの大学に飛び級で進学していることもあり、海外の進学先も視野に入れる保護者の方の力に少しはなれるようお話させていただきました。また、未就学児の保護者の方が小学生のお子様を持つ保護者の方に質問したり、児童精神科医の佐藤がこれまで医師として見てきたケースと照らし合わせながらアドバイスしたりと、有意義な時間であったと思います。
この講演とグループワークを通して、勉強は出来ても行動に幼さが残ったり、物事をインプットする力に長けていてもアウトプットする力が乏しかったりと、他人に理解されてにくいギフテッドの特性をより鮮明にみることができました(※1)。日本においてのギフテッド教育とその制度は他国に比べて普及しておらず、子どもの気持ちとそれを受け入れる環境の差異に悩む方々は未だに多くいます。
※1:本事業が対象としている「特定分野に特異な才能のある児童生徒」のすべての方が勉強が良くできるなど上記の特性をお持ちではなく、今回の本グループワークでのご参加者様の傾向です。
今後もギフテッドプロジェクト「sprinG」は、子ども・保護者の方々双方に寄り添えるような企画を作っていきたいと考えています。
現在、この活動を継続的に行い、ギフテッドの子の居場所づくりを作っていくために、みなさまからの寄付を募集しています。
いただいた寄付は、責任をもってイベントの会場費やコミュニティ運営を一緒に進めていく大学生スタッフの採用費等に使用させていただきますので、ご支援賜れますと幸いです。1000円より、ご寄付を受け付けております。
今後も色々な企画を実施していきたいと思っておりますので、ぜひご期待ください!
プロジェクト詳細は以下ページよりご覧ください。プロジェクトの全体像や今後のイベント情報などについて、お知らせしています。
最後までお読みいただきありがとうございました!