当日まであと3日!
本フォーラムのプロジェクトリーダーであり、学生代表としてパネルディスカッションにも登壇する菅原靖にインタビューを実施し、本フォーラムにかける思いを語ってもらいました。
なぜリーダーになったのですか?
私は大学1年生の春からこのNPO法人ROJEに所属し、去年の11月に開催した関西教育フォーラム2019の企画に携わりました。このフォーラムでは、約500名の方が会場に来てくださいました。学生が主催するイベントでこれほどの規模のイベントはあまり見かけません。
またこの関西教育フォーラムは、お招きするゲストやテーマの選定から広報、当日の運営まですべて学生の手で一からで作り上げています。
私は去年のフォーラムづくりから、学生が主体となり「教育」という舞台で社会をよりよくしようとする活動にとても魅力を感じていました。そして同時に、来年は中心的なメンバーとしてこのような魅力的なフォーラムを成功させたいという気持ちが湧き、リーダーになることを決めました。
リーダーをやってみてどうでしたか?
私はこのような大規模な組織のリーダーになるのが初めてということもあり、組織のマネジメントなどで難しく感じたことが多くありました。加えて、新型コロナウイルスの影響で、フォーラムのオンライン化、それに伴って企画・運営もすべてオンライン化することを余儀なくされ、頭を抱えることも多かったように思います。
しかし、前年度の踏襲ができない今、私たちは何をすべきかを常に考え、メンバーと議論を重ねる日々はとても楽しく、やりがいがあるものでした。コロナ禍によってメンバーともほぼ対面で会っていませんが、だからこそお互いの様子に気配り、コミュニケーションを密にとる姿勢をもつことができたと思います。
今回のテーマは「学校のあり方」ということですが、なぜこのテーマになったのですか?
今回のテーマが「学校のあり方」になった背景には、やはりコロナ禍が深く関わっています。新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くの学校では臨時休校を余儀なくされました。それによって、今まで見えてこなかった学校の良い部分や悪い部分が表出してきたように思います。このような背景から、コロナ禍を機に「学校のあり方」をもう一度見つめなおしてほしいという意図があります。
また私自身や他の学生のメンバーも、学校でのさまざまな出会いや授業などから多くの学びを得ていた実感があり、その重要性を肌で感じていたため、このテーマに決まりました。
「 先生はどう働き、子どもはどう学ぶか ― コロナ禍で問う学校のあり方 ―」というタイトルにこめた意味を教えてください!
本フォーラムの一番の魅力は「先生のウェルビーイング」を考えている点にあります。学校には、教師や管理職の方など、先生の存在も欠かせません。しかし、先生方の多忙化はいま社会のなかで大きな問題とされています。さらにコロナ禍によって先生方の業務が大きく増えたこともふまえ、その根本的な原因を捉えなおし「先生の働き方」を問い直したいという思いがあります。そして、「先生の働き方」はそれ単体で考えられるものではなく、「子どもたちの学び方」との関連もふまえて議論すべきではないでしょうか。
このように、コロナ禍が学校現場に与えた影響を通して、先生の働き方や子どもたちの学び方をゲストや視聴者の方々と考えたいという意味をタイトルにこめました!
菅原さんの考える「学校のあり方」とはどのようなものですか?
学校は、みんなが生き生きしている場所であるべきだと思っています。「みんな」というのは子どもたちだけではなく、先生方も含みます。
私は学校を通して「いつも笑顔で接してくれた先生」「進路指導で親身になって話を聞いてくれた先生」「自分が好きな教科をもっと好きにさせてくれた先生」など多くのすてきな先生に出会いました。そういった先生方には、私はある一つの共通点があったと振り返っています。それは自分と向き合ってくれている以前に「先生自身が生き生きとしていた」点です。
そういった先生の姿を近くで見ることは、子どもたちが学校で生き生きと活動する大きな要因になっているように感じています。
ゲストの方に聞いてみたいことがあれば教えてください!
今年度のフォーラムのゲストは、漆紫穂子先生、妹尾昌俊さん、陰山英男先生ですが、お三方に「『先生』という職業の一番の魅力は何でしょうか?」という質問をしてみたいです!多忙化のような明るくない話題もありますが、たくさんの魅力にあふれる本当に素敵なお仕事だと思うんですよね。
当日楽しみにしていることがあれば教えてください!
ゲストの方々とのパネルディスカッションが特に楽しみです。本フォーラムで初めて同時にご登壇されるゲストの方々もいますので、今まで聞いたことのないような、新鮮な意見が交わされると思います。私も学生登壇者として、ゲストの方々の意見をひきだすとともに、学生ならではの立場から話題や意見を提示したいと思っています。今年はオンライン配信ということもありますが、臨場感のある議論になるよう努力します!
ご視聴いただける方にメッセージをお願いします!
既に多くのご申し込みをいただき、ありがとうございます。
今年度のフォーラムは、教員の方々はもちろん、保護者の方など現在学校に何らかの形で携わっている方や、教員志望の方などこれから学校に携わる予定のある方などにも意義のあるフォーラムになるように企画・運営に取り組んでいます。本フォーラムが皆さんのこれからの学校での活動や教育活動に活かせるものになるよう学生メンバー一同尽力しますので、当日のご視聴をどうぞ楽しみにお待ちください!
お申し込みはこちら
関西教育フォーラム2020特設ホームページはこちら
▶https://kyouikusaikou.jp/kanfo2020/
イベントの情報は随時更新していきます。
──◆イベント概要◆───────────────────────
◆イベント名:関西教育フォーラム2020
先生はどう働き、子どもはどう学ぶか ― コロナ禍で問う学校のあり方 ―
◆日時:2020年11月29日(日)15:00~17:00
◆形式:オンライン
※YouTube Live配信は限定公開であるため、お申し込みいただかないと視聴できません。
◆参加費:無料
◆申し込み:以下のフォームからお申し込みください。
※フォーム送信後、24時間以内に受付完了メールが届かない場合には、お手数ですがメールの受信設定をご確認いただき、 kanfo.info@roje.or.jpまでご連絡お願いします。
◆ゲスト登壇者:漆 紫穂子氏(品川女子学院理事長)
妹尾 昌俊氏(教育研究家、合同会社ライフ&ワーク代表)
隂山 英男氏(陰山ラボ代表、弊団体代表理事)
◆学生登壇者:菅原 靖(同志社大学社会学部2年)
◆定員:なし
◆主催:NPO法人 日本教育再興連盟(ROJE)
◆お問い合わせ:kanfo.info@roje.or.jp(担当:砂川)
◆後援:文部科学省、京都府教育委員会、京都市教育委員会
最新情報は以下のアイコンからご確認ください。
【関西教育フォーラムとは】
関西教育フォーラムは、NPO法人日本教育再興連盟(ROJE)が毎年京都大学の学園祭である「11月祭」(通称NF)で開催しているイベントです。今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、オンラインで開催します。
当フォーラムでは、その時々に即した教育に関する課題をテーマとして扱います。話題の教育テーマに関して、ゲストの方によるご講演や学生登壇者を交えてパネルディスカッションなどを行います。