今年の夏で、能登半島地震の発生から1年半が経過しました。
被害に遭われた皆さま、今もなお大変な思いをされている皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
今年度も、引き続き石川県での支援活動を展開しています。
七尾市では、8月の夏休みイベントとして、
⑴ 夏休み宿題企画
⑵ ミニ縁日企画
を2日間にわたって実施しました。この記事では、その時の様子についてお伝えいたします。
夏休み宿題企画の実施
8月8日に矢田郷コミュニティセンターで、夏休みの宿題をサポートする企画を実施いたしました。
子どもたちは夏休みの宿題を持参し、目標をホワイトボードに書いて達成を目指して頑張っていました。
スタッフは、子どもたちがつまづいている問題の解説をしたり、解き終わった宿題の丸付けチェックをしたりしてサポートを行いました。時には、子どもたち同士が学年を超えて教え合う姿も見られました。
また、夏休みの宿題として読書感想文に取り組む子も見られました。子どもが課題図書をスタッフに見せて交流するという一幕もありました。

今回の企画では、時間をしっかりと計り、子ども達が勉強に集中しやすい環境を作れるように工夫を凝らしました。
時間管理を行ったことで、子どもたちは勉強と遊びの切り替えの意識を持つことができ、「あと何分までやる」「あとちょっとで時間だ」など限られた時間内で集中して取り組んでいました。また、休憩の時間になると、子どもたちがスタッフと一緒に談笑するなど、のびのびと過ごす様子も見られました。

ミニ縁日企画の実施
8月30日には、ひかりのここどもえんにて、ミニ屋台の出し物とみんなでかき氷を作って食べるお楽しみ企画を実施しました。
今回用意したミニ屋台は、わなげ・射的・スライムづくり・ボーリング・ヨーヨー釣りの5つです。スタッフがそれぞれのミニ屋台の店長として、子どもたちの遊びのサポートを行いました。
子どもたちはスタンプカードを持ってミニ屋台をまわりました。各屋台で与えられたミッションをクリアすることで、スタンプが押されるため、どの順番で回るか話し合いながら積極的にイベントへ参加していました。

わなげや射的、ボーリングでは、子どもたちが最高記録を目指して何度も挑戦する姿がありました。「おしい!」「もういっかい!」といった声があちこちで聞こえ、子どもたち同士で励まし合う温かな雰囲気を感じました。

ヨーヨー釣りでは、「釣る」ことよりもヨーヨーを「作る」ことの方が特に盛り上がっていました。自分の好きな色や大きさを選べることが楽しかったようで、「どの色にしようか」「どのくらいの大きさがいいかな」と子どもたち同士で相談しながら楽しそうに作っていました。普段のお祭りでは体験できないようなヨーヨー体験を、子どもたちが主体的に協力し合って進めていたことが印象的でした。
5つの中で一番人気だったのが、スライムづくりです。
スタッフの安全管理のもと、手袋をつけてスライムづくりに挑戦しました。子どもたちそれぞれが好きな色を混ぜ合わせ、複数個のスライムを作っていました。作り終わった後は、自分で作ったスライムを触り、ぷにぷにとした弾力を楽しんでいる様子が印象的でした。

ミニ屋台を全力で楽しんだ後はお楽しみのかき氷です。
かき氷づくりでは、年上の子が年下の子を手伝いながら、ハンドルを回して氷を削ったり、シロップをかけたりする姿も見られました。
この日は日差しの強い夏日だったこともあり、できたての冷たいかき氷は、子どもたちにとって心地よいクールダウンの時間にもなりました。

おわりに
今回、夏休みの特別企画として2つのイベントを行いましたが、どちらにおいても子どもたちが楽しんでいる様子を見る事ができ、安心しました。
こうした機会づくりを通して今回の能登半島地震において、能登地域で暮らす子どもたちのさまざまな機会の保障や能登地域の復興に引き続き寄与していければと考えています。
これからも、継続的なかかわりの中で見えてくるニーズに応答しながら、柔軟に多様な活動を展開していけるよう努めてまいります。引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。
こもれびプロジェクトでは、子どもたちに寄り添えるような居場所や企画を作っていきたいと考えています。このような活動を継続していくためにも、みなさまからの寄付を募集しています。
いただいた寄付は、責任をもって居場所の運営費用や運営を一緒に進めていくスタッフの採用費等に使用させていただきますので、ご支援賜れますと幸いです。500円より、ご寄付を受け付けております。
