震災から1年|能登・金沢 子どもの居場所支援活動のご報告

新年を迎え、同時に能登半島地震の発生から1年が経過しました。

被害に遭われた皆さま、今もなお大変な思いをされている皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

私たちROJEは、復旧・復興の一助となるべく、引き続き石川県での支援活動を展開してまいります。

以下、最近の活動の様子についてご報告いたします。

七尾市内での子どもの居場所作り

現在も、七尾市内の「ひかりのここども園」にて毎週土曜日に未就学児から中学生を対象とした居場所の開放を続けています。

昨年9月、矢田郷コミュニティセンターでの活動が避難所の閉鎖に伴い終了し、一箇所に集まる形となりましたが、すぐに子どもたち同士の壁はなくなってきました。

長期間かかわり続けるスタッフが増え、スタッフと子どもたちの距離も縮まっています。はじめは言葉数の少なかった子も「これをしたい」「あれをやりたい」と言ってくれるようになりました。

年上の子が年下の子を気にかける様子も増え、子どもたちの成長を感じています。

最近は寒い日が続いていますが、子どもは風の子。「さむい!」と言いながらも、外で走り回っています。

先日は、戦国時代に石川県で起こった「末森城の戦い」をモチーフにしたどうぶつ将棋をスタッフが紹介し、みんなで遊びました。

子どもたちが自分で宿題をもってきてくれたときにはスタッフも一緒になって考えたりと、身体も頭も動かしています。

一方で、何気ない会話の中で、震災が子どもたちの記憶に強く残っていることを感じる瞬間もあります。これからも、七尾の子どもたちが思いっきり遊んでリフレッシュできる場を目指していきたいと思っています。

金沢市内での学習支援

昨年11月には、石川県での活動を強化するため、金沢市内に事務所を設置しました。

スタッフの活動拠点とするだけでなく、週に3日、能登半島から金沢市内に広域避難をしている子どもたちにも開かれた居場所をつくろうと、無料の学習・交流スペース”Hikari Lounge”としての開放も行っています。

2ヶ月が経ち、「通学路で気になって」「担任の先生にすすめられて」と徐々に利用してくれる子どもたちが増えてきました。手探りの部分も多いですが、来てくれた子たちの声を聞いて開館時間や曜日を調整しながら進めています。

友だちと一緒に利用できたり、学年を越えて教えあったりと、塾の自習室とは違ってコミュニケーションが生まれやすいのが特長です。

家では集中して勉強する場所がないという声もあり、特に平日の夜は近隣の図書館が開いていないため、無料で利用できる学習スペースにはニーズがあると感じています。

定期的にイベントデーを設け、交流の時間もつくっています。子どもたちからアイデアを募り、年末にはクリスマス会、年始には百人一首大会を行いました。

楽しいことも苦手なことも一緒に頑張れる学習・交流スペースを目指していきます。

終わりに 災害時緊急子ども支援活動へのご支援をお願いいたします

子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりを、これからも地域の皆さまとともに進めてまいりますので、引き続き温かいご支援をよろしくお願いいたします。

ROJEでは、平時より、災害発生直後にスタッフを派遣し、子どもたちの居場所を作る取り組みに一刻も早く着手するための体制づくりに取り組んでいます。この活動は、皆さまからの日頃からのご支援によって支えられています。

以下のリンクからお申込みいただいたご寄付については、全額被災地支援に係るスタッフの交通費・宿泊費・現地活動費に充てさせていただきます。

能登半島地震への支援はもちろん、今後災害が発生した際の備えとして、何卒ご協力のほどよろしくお願いいたします。

本活動への助成・補助団体様一覧(2024年1月~2025年1月)

こども家庭庁
文部科学省
公益財団法人日本財団様
公益財団法人ベネッセこども基金様
赤い羽根共同募金様
Yahoo!基金様
株式会社クオカード「笑顔でつなぐ未来基金」様

協賛企業様

株式会社空様(ホームページ:https://kuu011101.com/
金沢事務所にエアコンをご提供いただいております。

その他、多くの一般の方々にご支援をいただき活動を実施しております。この場を借りて御礼申し上げます。

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