夏休みを迎えて|能登 子どもの居場所支援活動報告

ROJEでは、今年1月の能登半島地震発生直後から、継続して石川県の被災地にて子どもの居場所作り活動を行っています。

主な活動拠点は七尾市内の矢田郷コミュニティセンターと、ひかりのここども園です。
活動詳細についてはこちらの記事をご覧ください。

震災から約8か月が経ち、七尾市では学校も通常再開し、例年通り夏休みに入っています。

子どもたちも急性期に比べると地震ごっこや揺れ・大きな音へひどく驚くなどの様子は見られなくなり、無事に夏休みを迎えられている様子です。

しかし、プールが震災で壊れて学校でプールの授業ができなくなってしまったり、地域の大きなお祭りが中止になってしまったり、少なからず影響は残っており、「楽しみにしていたのにな」と残念がっている子どもの姿もありました。

それでも、ROJEの運営する居場所に来ては、毎週違った遊びをめいっぱい楽しむ子どもたち。スタッフも、子どもに負けじと一緒になって遊んでいます。

夏休みに入ると、夏休み企画がスタート! 子どもたちは夏休みの宿題を持参し、今日の目標をホワイトボードに書いて達成を目指して頑張っていました。

スタッフは、子どもたちがつまづいている問題の解説をしたり、解き終わった宿題の丸付けをしたりしてサポートしました。子ども同士、年上の子が年下の子に教えるという様子も見られました。

7月23日には、みんなでかき氷を作って食べるお楽しみ企画も開催。子どもたち自ら機械のハンドルを回してかき氷をつくりました。「冷たくておいしい!」と笑顔があふれ、大好評でした。

また、8月にはUTVC (東京大学復興ボランティア会議)様と一緒に、中高生向けに、学習支援のほか、勉強や進路の悩み事について、年の近い大学生の体験談を聞いたりアドバイスをもらったりできる学習相談会も開催しました。

こうした機会づくりを通して、広域避難が多く発生した今回の能登半島地震において、引き続き能登地域で暮らす子どもたちのさまざまな機会の保障や能登地域の復興に寄与していければと考えています。

終わりに

ROJEでは、今年度はほぼ毎週末子どもの居場所を開いていますが、その中で、保護者の方などから「子どもの居場所は災害時に限らず平時にも必要なのではないか」という声もいただくようになりました。

災害支援の文脈を超えて、平時にも地域に根付いた子どもの居場所を地域の方と一緒に創っていくことが求められているなと感じます。

1月以降継続的に七尾市での活動を実施してきたこともあり、子どもや保護者ともさまざまなコミュニケーションが取れるようになり、色々なニーズを聞かせていただけるようになってきたことを嬉しく思います。

これからも、継続的なかかわりの中で見えてくるニーズに応答しながら、柔軟に多様な活動を展開していけるよう努めてまいります。引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。

災害時緊急子ども支援活動へのご支援をお願いいたします

ROJEでは、平時より、災害発生直後にスタッフを派遣し、子どもたちの居場所を作る取り組みに一刻も早く着手するための体制づくりに取り組んでいます。この活動は、皆さまからの日頃からのご支援によって支えられています。

以下のリンクからお申込みいただいたご寄付については、全額被災地支援に係るスタッフの交通費・宿泊費・現地活動費に充てさせていただきます。

能登半島地震への支援はもちろん、今後災害が発生した際の備えとして、何卒ご協力のほどよろしくお願いいたします。

本活動への助成・補助団体一覧(2024年1月~8月現在)

こども家庭庁
文部科学省
公益財団法人日本財団様
公益財団法人ベネッセこども基金様
赤い羽根共同募金様
Yahoo!基金様

その他、多くの一般の方々にご支援をいただき活動を実施しております。この場を借りて御礼申し上げます。

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