毎日居場所を開き続けた3ヵ月。これからも現地の子どもたちのためにできることを続けていきます|能登地震支援の現場より

地震発生からもうすぐ3ヵ月。被災地にも、少しずつ春の気配が訪れつつあります。

前回の投稿から間があいてしまいましたが、ROJEでは、この間も毎日石川県七尾市にある矢田郷コミュニティセンター、小丸山小学校、和倉小学校、中島小学校の計4つの拠点で、子どもたちの放課後や休日の居場所づくりや学校の授業補助等の活動を続けてきました。

現在は春休みのため、居場所を9時から18時まで開室しており、日々20名ほどの子どもたちが訪れています。

大変な3学期を乗り越え、進級・進学を迎える子どもたち

先日15日には多くの小中学校で卒業式、25日には終業式や離任式が行われました。

一部の学校では、まだ避難者の方が体育館にいらっしゃるため、各教室をオンラインで繋ぐ形で式が挙行されました。例年とは違う形での式の実施でしたが、一人ひとり、きっと色々な思いを抱えてこの日を迎えたのだろうと思います。ご卒業を迎えた皆さん、本当におめでとうございます。

七尾市では、断水が解消されてきているものの地域によって差があり、いまだ水が十分に使えない学校もあります。

まだまだ子どもたちに日常の学校生活が戻ったとは言い難い状況ですが、新年度を晴れやかな気持ちで迎えられるように、春休み中もできる限りのサポートを行っていきたいと思います。

保護者の方との会話で見えてきた現状

居場所に訪れた子どもの保護者の方と送迎時にお話させていただくと、水道の復旧が進んでいる地域では、日常へと戻ろうとしている様子が聞かれます。

ただ、その中には、おうちの大変さを語られながらも、最後に「珠洲、輪島と比べたら私たちはましだから。」と付け加えるように話される方もいます。

「災害ボランティアの人が来たけど私の家はまだ対象外だと言われた。家は1人では片付けられないほどぐちゃぐちゃなのに。」といったお話も聞きました。

家の復旧作業などのハード面の支援もまだまだ行き届いておらず、災害ボランティアの手を必要としている方が多くいらっしゃることが伺えます。

走り抜けた3ヵ月。これからも能登の復興のためにできることを探し続けます

震災発生直後の1月5日に、災害支援経験のあるメンバーが現地入りしてから早3ヵ月。

これまでの経験から、災害時の子どもたちへの支援の必要性を痛いほど知っていたからこそ、安心して過ごせる居場所の確保に奮闘してきました。

ROJEに所属する学生はもちろん、繋がりのある大学や地元の大学にも協力を依頼し、活動に参加した大学生スタッフは3ヵ月で70名以上にのぼります。

市や学校、現地のユース団体の職員さんをはじめ、たくさんの現地の方々にお話しを伺いながら、日々変わりゆく状況の中で、今どんな活動が求められているのか模索し続けた日々だったと思います。

ROJEでは、現在のところ、春休みの終わる4/7まで、月曜日を除く毎日9:00-18:00で居場所を開放予定で、その後については現在持続可能な形を検討中です。

もちろん復興はこれからで、まだまだ支援を止めることはありませんが、状況が見えない中、まず震災直後の子どもの安全確保と心のケアに取り組もうと最初に掲げた3ヵ月の活動期間を駆け抜けることができました。

今後も引き続き、石川県七尾市での活動を中心に、現地の方々と連携しながら、ROJEにできる支援を精一杯行ってまいります。

都度ご報告していきたいと思いますので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。

活動継続のための資金にご協力をお願いします

ROJEでは、4月からも、能登の復興の一助となれるよう、現地の子どもたちを対象とした活動を行います。

引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。

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