【活動報告】広島文化学園大学で実施された防災講演会に登壇しました!

1月29日(日)に広島文化学園大学で実施された第12回子ども学研究会「防災教育ことはじめ」に、わたげプロジェクトが登壇いたしました。本記事では、その時の様子を一部ご紹介させていただきます。

本講演会について

講演会と防災ゲーム体験会の2部構成で行われ、学校の先生や教員を目指している大学生などが参加しました。

前半の講演会では、私たちわたげプロジェクトが以前「防災教育実践交流会」でお世話になった宮﨑賢哉先生よりお話を伺いました。

後半の防災ゲーム体験会では、わたげプロジェクトの学生が主導して、8つの防災ゲームを参加者の方に自由に体験していただきました。

防災ゲーム体験会

参加者の方々と取り組んだ防災ゲームの一部を、当日の様子とともにご紹介します。

①クロスロード

災害が発生した時に起こるジレンマをさまざまな立場で総合的に考える防災ゲームで、阪神淡路大震災で実際に起きたことをもとに作成されています。

このブースでは、1回目は、ゲームの公式ルールに則り「多数派の意見を予測しYES、NOを選ぶ」という方法で行いました。

1回目のお題が終了したあとに参加者の方から「自分が思う答えを言った方がいいのではないか」という意見をいただき、2回目は多数派を予測するのではなく、「自分だったらこうする」というルールのもと行いました。

すると、1回目よりも自分ごととして捉え、より具体的な意見を交換し合うことができました。

判断することが難しい状況のあらゆる可能性を考慮し、参加者同士で意見を交換し合うことができました。

②このつぎなにがおきるかな

国土交通省によって開発された防災カードゲームです。これ1つで「防災七ならべ」「防災かるた」「防災ババぬき」の3種類のゲームができる優れものです。

今回このブースでは、6名程の参加者とともに防災七ならべを行いました。

わかりやすいルールなので初めての方でも遊びやすく、さらに書いてある内容を声に出して読んでいくため防災の知識を学びやすい印象を受けました。

③みんなで遊んでたすカルテット

防災に関する10個のテーマに対し各4枚ずつあるカードを、同じテーマごとにそろえていくゲームです。

このブースでは、4名の参加者とともに実施しました。名前を読んで指名するというルールがあるため、初対面の方々もすぐに打ち解けてゲームに没頭されていました。

④なまずの学校

これは、紙芝居式で進んでいく防災ゲームです。

災害時に直面する困難がイラストと言葉で示されている紙芝居を見て、その困難を乗り越えるために活用できる道具を手持ちのカードから出し合い、ポイントを競います。

手持ちのカードに限りがあるため、災害の物資が不足する状況を疑似的に体験することができます。

今回は3人対3人のチーム戦で行いました。道具の活用方法を各チームの代表者が説明し、どちらの道具がより適当か参加者同士で話し合って決めるという独自のルールを導入しました。

参加者の方々からは、ゲームで正解とされている解答以外の道具の活用案も挙がり、ゲームを発展させて考えることができました。

最後に

今回さまざまな防災ゲームを参加者の方々に体験いただき、戦いが白熱したブースも多くありました。しかしながら、ご講演いただいた宮﨑先生がおっしゃっていたように「防災ゲームを”楽しかった”だけで終わらせない」ことが大切なのだと改めて実感した時間でもありました。

ゲーム性が高く手に取りやすいからこそ、その中で何を学ぶのか、どんなことを自分事に置き換えて考えていく必要があるのか、これからも防災教育を担う立場として意識していきたいと思います。

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