第5回「ギフテッド親の会」を開催しました!

こんにちは。「ギフテッドプロジェクト sprinG」学生メンバーの金子です。

5月29日(日)、東京・渋谷の国立オリンピック青少年記念センターにて「第5回はじめてのギフテッド親の会」が開催されました。最高気温が30度を超えるなか、10名以上の方々にご参加いただきました。

子育てについての情報共有のほか、ギフテッドの子どもたちへの支援の在り方についての話し合い等で盛り上がりました。

今回は、会の進み方や話合いの内容を中心にお伝えしていきます。

お子さまの年齢別のグループワーク

当日は、お子さまの年齢ごとに、未就学~小学校低学年/小学校中学年/小学校高学年~中学生の3つのグループに分かれていただきました。


その中から、未就学グループと小学校中学年グループでの話し合いの様子をご紹介します。

未就学~小学校低学年グループ

こちらのグループでは、「子どもの言動が周囲と比べて大人びていて、環境に馴染めずにいる」「周囲の子どもとのコミュニケーションにおけるトラブル」など、主に子どもの周囲を取り巻く環境や、周りの子と友人関係を築いていく難しさについて話されていました。

小学校をどう選択するかという話題では、年齢が近いからこその悩みや工夫の共有がなされていました。生徒数・支援級の条件・教師の対応などを考慮しながら、お子さまに合った環境を探される方が多いようです。

小学校中学年グループ

小学校3~4年生の保護者の方がメインのこちらのグループでは、
「ギフテッドの子どもについて、周囲のママ友から理解されることの難しさ」
「ギフテッドについての理解が進んでいない学校への説明の仕方」
「完璧主義すぎる子どもへの接し方」など幅広い話題があがりました。

「うちの子もそうなんです!」と、親御さん同士が共感しあっていた光景が印象的でした。学校の無理解に関しては、スクールカウンセラーの方を挟んだことで上手くいったというケースを紹介してくださった方もおられました。

小学校高学年~中学生グループ

こちらのグループでは、お子さまの今後の進路選択も見据え、「子どもに合った学校選びの必要性」について主に話し合われました。子どもの不登校に悩みを抱えている保護者の方も多かったです。

これまでの経験から、学校への行きやすさは担任の先生によって大きく変わると分かっているが、どのように理解を得ていけばいいのかというお悩みには、「子どもの特性をまとめた資料を提出した」「直接校長先生に伝えた」などの事例が保護者の方同士でシェアされていました。

テーマ別のグループワーク

テーマ別のグループワークの時間も設定しました。

今回は、学習や進路について/家庭・学校でのトラブルについて/不登校についての3つにテーマを絞り、他の年代の子を持つ親の意見も聞けるチーム分けを行いました。

学習や進路について

こちらのグループでは、お子さまに合った学習方法について考える中で、「子どもの興味関心に大人がついていけない」といった、探究心が強いギフテッドの子を育てる保護者の方特有のお悩みがあげられました。子どもが大学生と話せる機会を作って探究心を満たしてあげたいとの言葉もあり、その点は私たちの活動がお役に立てたら良いなと感じました。

そのほか、「ルールに対する疑問、自分の考える正義感への固執が強い」など、集団行動で活動していくことの難しさに繋がる特性についても話があり、お子さまに合う学びの環境を見つけることの難しさがうかがえました。自分なりの正義にとらわれすぎず、「あいまいなこと」があることを理解して友達と関係を築いてほしいという保護者の方の願いも聞かれました。

家庭・学校でのトラブルについて

こちらのグループは、癇癪や友人関係などのトラブルについてのお悩み共有の場となりました。

参加者の方々がそれぞれ、
・友人関係が原因の不登校で悩んでいる。
・子どもが起こす癇癪にどう対応したらいいのか分からない。
・学校に休み連絡を毎回入れるのが大変。

など、日頃抱えているお悩みを話して下さっていて、普段周りの人になかなか話せない話ができる場になっていたら良いなと思いました。

「学習や進路について」のグループと同じく、「自分の考える正義感」によって引き起こされるトラブルへの対応の仕方に関する話も出ていました。

不登校について

お子さまが不登校傾向・不登校であるという保護者の方同士のグループでは、「完璧主義」「間違いを指摘されることを極端に嫌う」といった特性が、学校への行きづらさに繋がっているという話が出ていました。
学校でできないことがあると苦しくなってしまい、学校に行けなくなってしまうとのことです。

発達に凸凹があるために、自己イメージと現実の自分の状態が異なり、できない自分が信じられない・許せないといった状態になってしまうのだと思われます。

「気に入らない点・癇癪を起すポイントが予測できない」という点については、グループ全員が共感するタイミングがありました。

終わりに

今回も、参加者のみなさまのご協力に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。

これからもギフテッドプロジェクト「sprinG」は、子ども・保護者の方々双方に寄り添えるような企画を作っていきたいと考えています。

現在、この活動を継続的に行い、ギフテッドの子の居場所づくりを作っていくために、みなさまからの寄付を募集しています。
いただいた寄付は、責任をもってイベントの会場費やコミュニティ運営を一緒に進めていく大学生スタッフの採用費等に使用させていただきますので、ご支援賜れますと幸いです。1000円より、ご寄付を受け付けております。

今後も色々な企画を実施していきたいと思っておりますので、ぜひご期待ください!

プロジェクト詳細は以下ページよりご覧ください。プロジェクトの全体像や今後のイベント情報などについて、お知らせしています。

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