こんにちは!「ギフテッドプロジェクト」の学生メンバー 中村です。
本記事では、2月23日(水)に行われた「第2回ギフテッド親の会」の様子をご紹介します。
2回目となった「ギフテッド親の会」には、ギフテッド傾向のお子さまを持つ保護者の方10名にご参加頂きました。
前回から引き続きオンラインの開催となりましたが、グループワークや講義、必要な支援についての意見交換をすることができました。
メイン企画のグループワークでは、お子様の年齢により二つのグループに分かれ、それぞれ保護者の方から出していただいたお悩みごとを中心にディスカッションを行いました。
ここからは、それぞれのグループでどのような会話がされたのか、一部をご紹介します。
ギフテッドの子の特性や保護者の方のお悩みごとについて、少しでも知っていただく機会になれば幸いです。
低学年グループでの会話
小学校低学年のお子さまの保護者の方がメインのグループでは、初めに「中学受験」が話題に上がりました。
ギフテッドの子どもは感情の起伏が激しく、他の子どもとは違った見方で世の中を見ている事も多いため、納得できないルールには強いストレスを感じます。そのため、今回の会に参加された方の中には、比較的自由な校風の私立学校受験を検討されているご家庭が多いようでした。
ですが、中学受験に向けての勉強への不安も大きく、
・好きな教科については勉強を行うが、嫌いな教科になると全く受け付けなくなる
・難しい問題が好きで取り組むが、問題文をよく読まず解き始めてしまうために結局解けなくなり、感情を爆発させてしまう
というようなギフテッド特性と付き合いつつ、数年間の受験勉強をやり通せるのか悩まれているようでした。
次に、「学校にどのように理解してもらうか」について会話が行われました。
「そもそもギフテッドの認識が学校で進んでいない」ことを課題と感じられている方が多く、私たちとしても何か学校に対して情報発信ができないか検討していきたいと感じました。
高学年グループでの会話
小学校高学年~中学生のお子さまの保護者の方のグループでも、話題は主に「進路選択(中学受験を含む)」や「学校への伝え方、教師の理解」で、低学年グループと近しいテーマで話し合いが行われました。
「進路選択」については、すでに中学受験を終えた方から、中学選びについて・塾や家庭教師などの学習環境の選定についてなどの体験談をお話しいただきました。
子どもたちが毎日を生き生きと過ごせる学校を選択したいと願うものの、実際には教科による得意不得意の差を埋める難しさ、また高校進学のための内申点を獲得することの困難さがあるとお話されていました。中学受験を視野に入れた方もそうでない方も、進路選択については共通した不安が窺えました。
一方「学校への伝え方、先生の理解」についての話では、具体的な先生との関わりのエピソードが多数紹介され、ありがたかった対応や、逆に苦労した経験などについて体験談がシェアされていました。
子どものことを「ギフテッドである」と直接的に学校に伝えている方はほとんどおらず、WISCの結果など子どもの特性を示して理解を求めている方が多くいらっしゃったのも印象的でした。この辺りは、低学年グループでも話されていた通り、「ギフテッド」の認知度の課題があるのではないかと感じました。
終わりに
二回目の開催となった「ギフテッド親の会」。
「相談しにくい共通した悩みを共有できたことにより前を向くことができた」とのお声もいただき、開催して良かったなと感じています。
これからも、できる限り子どもたち、保護者の方々に寄り添えるような企画を作っていきたいと考えています。
現在、この活動を継続的に行い、ギフテッドの子の居場所づくりを作っていくために、みなさまからの寄付を募集しています。
いただいた寄付は、責任をもってイベントの会場費やコミュニティ運営を一緒に進めていく大学生スタッフの採用費等に使用させていただきますので、ご支援賜れますと幸いです。1000円より、ご寄付を受け付けております。
今後も色々な企画を実施していきたいと思っておりますので、ぜひご期待ください!
前回の様子は以下の記事でご覧いただけます。
プロジェクトの説明や講義の様子などもご紹介しているのでもしよろしければご覧ください。