オンライン/オフラインを組み合わせた子ども支援についての論文を公開しました

2020年度は新型コロナウイルス感染症の流行によって、様々な局面で人の移動が著しく制限されることになりました。それに伴い、当団体の「災害と教育事業部」がこれまで継続してきた福島県南相馬市の子どもたちを対象とした学習支援活動も、以前のように学生が現地に訪れる形で実施することが困難になりました。

 

そこで当団体は、南相馬市教育委員会や現地で子ども支援活動を行う市民団体等と連携し、ハイブリッド形式での学習支援活動を行いました。具体的には、当団体の大学生ボランティアをオンラインで繋ぎ、タブレット端末等の機器を介して現地の子どもたちの学習をサポートしつつ、南相馬市在住のボランティアの方々が機器の調整や現地の子どもたちの見守りを行う、という形になりました。

 

このハイブリッド形式での学習支援は、南相馬市の子どもたちという限られた層が対象ではあったものの、オンラインのみでの学習支援の課題を乗り越えられる点や、子どもたちの多様な学習ニーズに即した支援を行うことができるといった点で、一定の成果を上げることができたと考えています。また本活動の詳細は以下の通り論文として発表しております。

 

伊藤駿・池谷賢人・中丸和・桑田湧也(2020)「コロナ禍における支援活動の試みー接触/非接触のハイブリッドシステムの構築に向けてー」『子ども子育て支援研究センター年報』,第10号,25-32頁

http://harp.lib.hiroshima-u.ac.jp/hbg/metadata/12544

 

※本活動の実施にあたっては、パブリックリソース財団「J-Coin基金」より助成をいただいております。

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