【災害と教育事業部 わたげプロジェクト】第4回 防災教育実践交流会を開催しました!

~はじめに~

みなさんこんにちは!

季節はすっかり秋となり、風が冷たくなってきましたね。

今回は、9月27日に開催された「第4回防災教育実践交流会 in online」について報告を行いたいと思います!

 

~ゲスト講演~

まず初めは、今回のゲストである諏訪清二氏によるご講演です。防災学習アドバイザー・コラボレーターや神戸学院大学現代社会学部の非常勤講師など、たくさんの肩書をお持ちの諏訪氏は、これまで防災教育の第一人者として国内外で幅広く活動をされてきたお方です。

 

諏訪氏のご講演は、災害体験と向き合う大切さや災害体験を語る意味、そして防災教育の実践的な事柄など、数々の研鑽を積まれた諏訪氏だからこそ語ることが出来るとても貴重なものでした。参加者にとっては自身の災害への意識について振り返るいい機会になりました。また、イベントを運営したわたげプロジェクトのメンバーにとっては、防災の知見を広める意義について改めて考えるいいきっかけとなり、防災への”姿勢”を育てるコミュニティづくりの活動により一層力を入れていきたいと感じた時間となりました。私も今回学んだことをもとに、これまで以上に活動の視野を広げて頑張っていきたいです。

 

~ブース発表ルームA~

ルームAでは、3組の方々に発表していただきました。

1人目は北海道防災教育アドバイザーの三浦浩さんです。奥尻島での津波被害(1993年北海道南西沖地震による)の経験をもとに三浦さんが作成された紙芝居「あの坂へ急げ」を、発表してくださりました。(((消防士として働きながら、1年半かけて作成されたそうで、普段も様々な年代の方へ向けてお読みになっているそうです。)))「親世代が子世代に小さい頃から避難の術を伝えておくことは、いざという時にお互いの命を救うのだ」というお言葉が印象に残っています。

2組目は神戸クロスロード研究会さんです。防災ゲームの1つであるクロスロードを実際に行いました。(((参加者の皆さんが各自でゲームの準備をしてくださっていたおかげでスムーズに行うことができました。)))答えのない問いでしたが、参加者の皆さんの選んだ答えやその理由を聞くことで自分の考えを改めて見直すことができました。

3人目はわたげプロジェクトから篠田が発表しました。私たちが昨年度に行った、京都府立城南菱創高校での出前授業について発表しました。参加者の皆さんから、大学生が積極的に授業を行っていることに感銘を受けたなどのコメントを頂きました。

 

~ブース発表ルームB~

ルームBでも、3名の方々に発表していただきました。

1人目は、特別支援学校現役教員の齋藤朝子さんです。「障害を持った子どもたちと共に学ぶ防災」について、実際に地域で行っていらっしゃるイベントなども交えつつ発表してくださりました。子どもたちにとって分かりやすく興味を持てるものにするために、地震のことを「妖怪」に例えたり災害時の行動を「忍者の忍び術」に置き換えたりして教えていらっしゃるという工夫が印象的でした。また、病院や地域の人々と非常に幅広い連携を取りつつ防災教育を行われている姿からは新しい学びをたくさんいただきました。

2人目は、わたげプロジェクトから砂川です。同志社大学教職勉強会様との合同勉強会について発表してくださりました。子どもから大人まで学べる「防災ゲーム」での参加者の考え方やその傾向など非常に興味深い内容でした。学生でも防災教育に深く関わっていけるのだという自信にもつながりました。

3人目は、またまたわたげプロジェクトから明石です。学童保育「あそびのば」での防災教育活動について発表してくださりました。この発表時には多くの参加者の方々が「自分の所ではこうしている」「私はこう思う」といったコメントを沢山寄せて下さり、かなり交流が深まりました。

 

~まとめ~

本交流会もはや4回目の開催となり、「防災教育コミュニティ」としての地盤が少しづつ固まってきたように思います。参加者も最高記録の80名を超え、常連の方も現れ始めたり、運営する身としてはありがたい限りです。参加者の皆様が何かの学びを持って帰ることができていれば幸いです。

また、今回は前回に引き続きオンラインでの開催となり、通信の乱れやコミュニケーションの機会不足などいくつか懸念点もありましたが、大きなトラブルも起こらずに交流会を無事終えることができ、ほっとしております。

さらに、今回の新たな試みであるオンラインブース発表の時間を作ることができ、参加者のみなさんと直接フィードバックをしあうことができたことは、大きな収穫となりました。私たちは、参加者の皆様同士が立場に関わらず意見を交わすことこそに交流会の本質があると考えております。それが今回のオンラインブース発表で達成できたように感じ、次の交流会にも生かしていきたいです。

 

コロナウイルスや台風などいまだ災害が止まない世の中ですが、草の根的にじっくり防災教育を学び合うコミュニティを皆様と一緒につくりあげていければと思います。

どうぞこれからもわたげプロジェクトをよろしくお願いいたします。

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本交流会は、JR西日本あんしん社会財団様、真如苑様より助成をいただき、開催いたしました。

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