8月11日(日)13:00~17:00 inキャンパスプラザ京都
こんにちは! NPO法人ROJEの藤原です。
夏真っ盛りの8月11日に、災害と教育事業部わたげプロジェクトでは「防災教育実践交流会2019・夏~「知る」「学ぶ」から「やってみる」へ~」を開催しました!
防災教育の専門家の方々、防災ゲームの開発者、防災教育実践を行う市民の方々、そして防災や防災教育に関心を持つ地域の方や教員の方々が一堂に会した本イベント。その様子を、プログラムの流れに沿って報告いたします。
「防災教育実践交流会」って?
防災教育の知見を分かち合い・学び合うコミュニティの形成を目指す「災害と教育事業部わたげプロジェクト」が主催する、交流会形式のイベントです。
防災教育は全国に多々あれど、まだまだその広がりは小規模なのが現状。
本交流会では、防災ゲームの開発を初めとした防災活動を行っているNPO法人プラス・アーツの代表理事・永田宏和様によるご講演や防災ゲーム体験会に加え、有志の参加者による防災や防災教育の実践のブース発表を実施しました!
第1部:「講演&防災ゲーム体験会」
本イベントの前半は、NPO法人プラス・アーツの代表理事・永田宏和様による「講演&防災ゲーム体験会」です。
永田様は、NPO法人プラス・アーツで、子どもも大人も楽しく学べる防災をモットーに、防災ゲームの開発やイベントの運営を行っておられます。永田様のご講演の中で私が深く印象に残っているのは、「防災では、種(=防災の実践)を運ぶ風のような人が必要である。」というお話でした。それは点在するにとどまっている防災や防災教育が直面する一番の課題であり、点在する数々の素晴らしい防災や防災教育の実践を広めたいと改めて強く思いました。
ゲーム体験会では参加者に、NPO法人プラス・アーツが作成した防災カードゲーム「みんなで遊んでたすカルテット」を体験していただきました。
東日本大震災の被災体験を元に作成されたこのゲームは、「地震」「津波」「サバイバル」など防災に関する10のテーマに分かれています。各テーマのカードは4枚組1セットで、それぞれテーマに関するキーワードが書かれており、この4枚組を揃えていくゲームです。4枚を揃えていく過程で、テーマとキーワードを繰り返し口にすることになり、簡単なルールで自然と防災に必要なことを覚えることができるゲームです。ルールが簡単なゲームなので、参加者には楽しくゲームを行っていただけました。
↑たすカルテットは、カラフルでかわいらしいデザインが施されたカードを使います。
↑どのグループでもゲームは大盛り上がりでした!
ゲーム後に、永田様は「みんなで遊んでたすカルテット」に関するクイズを出題されました。各テーマの4枚のカードの内1枚が裏向きになっていて、その裏向きになったカードのキーワードを参加者に答えていただくクイズです。ところどころ答えに詰まる場面もありましたが、多くの参加者がクイズに答えることができていて、早くも防災ゲームの効果を垣間見ることができました!
第2部:「ブース発表会」
本イベントの後半は有志の参加者の方々によるブース発表です。防災や防災教育の裾野の広さや奥深さに触れ、ゲストと参加者、そして参加者同士の間で、多くの「学び合い」が生まれました!
独創的な11の実践が出展され、ポスターを囲み参加者同士で交流を行っていただきました。また、その交流の中で参加者と実践者で「あなたの実践、うちならどうやる?」というテーマでディスカッションを行っていただき、防災や防災教育の実践普及の糸口を探っていただきました。
今回出展いただいたのは以下の方々です。バラエティに富んだ実践者からオリジナリティあふれた発表をしていただき、ここでしか出会えない実践も数多くありました!
<出展者一覧>
・NPO法人プラス・アーツ
・兵庫県立明石南高等学校
・救援ボランティア左京
・減災活動団体akari
・日本科学未来館
・立命館大学政策科学部准教授 豊田祐輔氏
・神戸クロスロード協会
・NPO法人語り部おもちゃ箱
・NPO法人日本防災士会京都府支部
・つぼみプロジェクト NPO法人ROJE
・災害と教育事業部わたげプロジェクト NPO法人ROJE
発表をご覧いただいた参加者からは「様々な防災に関する活動を知れた」「この実践のこの部分がすごく良い」などの声があり、学びが深まった様子が伝わってきます(^^)また発表者にとっても実践のフィードバックの場となったり、どうすれば自らの実践を普及させることができるかを考える場になったりと、学びの多い時間になったと思います!ブース発表の後には、ブース発表会での実践者や参加者との交流の感想を、実践者と参加者の方々に発表していただきました。それぞれの方の防災や防災教育への想いをみんなが感じることができた貴重な時間となりました!
おわりに
今回の「防災教育実践交流会」は、集まった参加者の皆さん・実践者やゲストの方々が共に防災教育についての価値観を共有し、これからの防災教育について考え語り合う良い時間となりました。今回の「防災教育実践交流会2019・夏」が、防災教育が普及するだけでなく、参加者や実践者のこれからの防災教育実践がより良いものになるきっかけになればと思います
こうした、防災教育の生きたコミュニティをつくっていくべく、弊団体のメンバーも一丸となって共に学び合い、防災教育の輪を広げていくため発信し続けていきます。今後の活動にも、どうぞご期待ください!