【講演録】質疑応答


かんふぉ6

【大学1年生 男性】

***今日の話は、「近代」というものが1つのキーワードだったと思います。「近代哲学」について自分で勉強したいのですが、何か良い本があれば教えてください。

 

*苫野先生:近代もいろんな捉え方があるのですが、いい意味での近代を勉強したいのであれば、迷わずルソーの「社会契約論」を読むべきです。この考え方は誤解されている部分が多いのですが、現代民主主義の根本を成しているものなのでぜひ読んで欲しいです。

*鈴木先生:苫野さんがルソーを挙げられたので、私はハンナ・アーレントが全体主義について述べている「人間の条件」を挙げたいと思います。それを読むのが難しいと思うなら、まずは映画「ハンナ・アーレント」を観るのも良いと思います。

苫野先生:最初から哲学書を読むというのは難しいと感じるのであれば、僕のブログに350冊ほど哲学書の解説を掲載していますので、良ければ読んでみてください。

 

【小学校教師 男性】

***苫野さんに信頼と承認の空間を作ることが大事とお話していただいたのですが、教育の現場の雰囲気では、若手の先生が生徒から信頼を得られませんし、また教師もなかなか保護者を信頼できないでいる状況です。このような今の現場の中で、教師はどうすれば、このような状況を変える事ができるのでしょうか。

 

*苫野先生:一教師がすぐにできることとしては、1人でなんでも抱えこまずに、問題意識を共有できる仲間を教師の共同性などを活用して、作っていくことが1つにはあると思います。

鈴木先生:教師が困っていることや悩んでいることについて、素直に相談できる保護者を見つけるのが良いと思います。

 

【高校教師 男性】

***アクティブラーニング共同学習をやる時に、何が大事かというのは今日の講演の中でよく分かりました。しかし、実際に授業の中で実践として行なっていくときにどのようにしたら良いでしょうか。

 

*苫野先生:私個人の意見としては、多くの学校でやりすぎると現場が混乱してしまうので、やりたい学校だけでやるほうが良いと思っているのですが、やりたい先生をバックアップする体制作りが必要だと思います。

*鈴木先生:それは、生徒と日頃から一緒にいる教師やコミュニティの人間にしか分からないことですので、私は答えを持ってはいません。ただし、ネットにより、一つの授業の実践から出た知恵・ノウハウにアクセスするのは非常に容易になってきています。ROJEではEDUPEDIAという、全国の優れた教育実践を集めたWEBサイトを運営するプロジェクトを行なっています。そこからヒントを得てみてはどうでしょうか。

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