*目次

1.今回のフォーラムの感想
2.他の登壇者のお話を聞いて
3.今後の活動
4.来場者や世間に求める行動
5.グローバル化に対する意識開花のための教育の役割について
6.既に先生になっている人のグローバル化への対応について
7.来場者や世間に対して

インタビュー概要

「昨日のような今日があるからといって、今日のような明日があるとは限らないのです。」

陰山先生井はこう言います。そのことを自覚して、グローバル化を皮膚感覚として感じる必要があります。そして、できる人、気づいた人から、行動していくべきだとお話しされていました。

1.今回のフォーラムの感想をお聞かせください
三者三様のそれぞれのアプローチから、グローバル化という非常に大きな問題を扱い、本質をクローズアップできるようないいパネルディスカッションになったと思います。

2.他の登壇者の方々のお話を聞いて、何か感じられたことはありますか?
鈴木寛さんのお話からは、政治家、それから官僚時代も含めて、しっかりと時代の流れを読み、その先を見据えて仕事をされてきたということを感じました。それから、小林りんさんのお話では、小林さんが以前は落ちこぼれだったという話もあり、意外な話の展開だったなと思いました。

それぞれの問題意識や問題へのアプローチということ以上に、二人の個性や人間性の部分がとてもよく出ていてとても面白かったです。

3.今回のフォーラムでお話してくださった問題を解決するために、先生は今後どのように活動されていきますか?
グローバル化によって起こる問題に危機感を持ち、正しく対応できる人たちを増やしていくということです。それから、大阪府の教育委員会にいるので、大阪府をグローバル化時代の1つのモデルとなるように、マネジメントしていこうとも思っています。

ただ、グローバル化によって起こる問題は国全体の問題です。政治も教育も一番遅れているのは政府や学校であり、特に教育においては子どものほうが最先端をいってしまっているという逆転現象を抱えています。ことはそう簡単でないなということは改めて感じました。

4.これから来場者や世間にどのように行動していってほしいですか?
海外にまだ出たことのない人には、ぜひ海外に出てほしいです。海外に出たことがないのにグローバリズムを語るのは意味がなく、価値のないことです。まずは自分の皮膚感覚として世界を感じることが第一だと思います。

5.グローバル化に対して意識が低い人に対して、教育ができることは何でしょうか?
問題が非常に大きい割に、全体の準備がすごく遅れています。遅れている人を相手にする余裕はないと思います。それよりも、問題を自覚した人に行動してもらうことをまず優先してやっていくしかないのです。出来ない人、遅れている人をどう引き上げていくのか、というのは旧来の民主主義の発想です。フォーラムの中でもあえて言いましたが、この大変革の時代に民主主義の手法はそぐいません。そういった制度上の限界も考えると、分かる人、できる人から動いていくべきなのです。

6.既に先生になっている人はグローバル化に対応するためにどのように行動すればよいでしょうか?
グローバルになってもらうしかありません。日本の教育はある意味で成功していて、普通なら失敗をして変化していくところを、誰も見直そうとしないのです。だからこそ、繰り返し先のことを見据えなくてはいけません。もちろん教師の方々の中から自覚的な人が増えていき変わっていくいうのが理想ですが、日本という国が広大であるが故に、残念ながらそれは難しいと思います。グローバル化はかなり質の悪い混乱から入っていかざるを得ないはずです。誰もが思うようにいかないなかで状況が悪化していってしまうということは避けるべきです。だからこそ、これから教員になる若者には自覚を持ってもらいたいし、私たちもそれを支えていかなくてはなりません。

7.フォーラムに来られなかった方も含め来場者や世間に対し、改めて先生ご自身が伝えたいことはなんでしょうか?
私が一番言いたいのは、未来を見ましょうということです。ただそのとき、過去の成功体験が自分たちの進歩を邪魔します。昨日のような今日があるからといって、今日のような明日があるとは限らないのです。実際、30年ほど前まではグローバリズムなんて言う必要はなかったのですから。

日本人全員が英語を話せるようになることはないかもしれません。ただし、いつどこでだれが英語をしゃべる必要性に迫られるかはわからない、そういう時代がすぐそこまで迫ってきているのです。可能性とチャンスがある以上、そこに対する準備をしておかないといけません。日本は、チャンスを求めている人間には比較的チャンスが与えられる国です。気が付いたもの勝ちなのです。自覚したそのときから、行動していってほしいと思います