ここまでのフォーラムの内容について、参加者と登壇者の質疑応答を行いました。

質問者:30代 大手日系企業人事 女性

Q:国内企業におけるグローバル化の意味をどうとらえていけばよいか、教えてください。

A,鈴木寛先生(以下敬称略):社会人ですら、自立と社会貢献ができていない現実があります。海外の人と話すことで自己を見つめ、それらを問い直させることは、人材の育成につながると思います。またこれからは必ず、株主や上司、部下の中には外国の方がいることになります。グローバル化は避けられないことなのです。

質問者:20代 大学生 男性 この夏に留学予定

Q:(「現地の人と仲を深めるには、真剣に意見をぶつけ合い喧嘩をするべき」だとおっしゃっていましたが)どうしたら現地の人と喧嘩できますか?

A.陰山英男先生(以下敬称略):喧嘩のネタ、すなわち情熱を傾けられる何かを持ちましょう。特に日本人は、海外で日本のことを聞かれたときにあまり答えられず、日本のことをよく知らない印象をもたれることがあります。まずは自国のことを、ポリシーを持って話していけるようになることが大切です。

質問者:20代 学生 男性 インドに留学予定

Q:インド教育において着目すべきことはありますか?

A,鈴木寛:「インド教育」と一言に行っても、様々な教育方法が存在します。たぶん、その多様性を痛感することになると思います。インドでは、何より健康で暮らすことです。日本にいては気が付きにくい、食品の安全性についても学ぶことができます。

質問者:30代 社会人(教育学部卒業) 男性

Q:なぜ、多様性を教えることが必要なのですか?

A,小林りんさん(以下敬称略):これからの日本は、国内においても多様化していくからです。また、多様性の大切さを教える側の教師が、それを知らなければ説得力がないと思います。

質問者:20代 大学生 女性 留学経験あり

Q:グローバル化への意識の低い学生に対して、どうやってその重要性を伝えていけばいいでしょうか?

A,小林:海外にいくからこそ、アイデンティティーを確認できるということを、あなた自身が周りに伝えていってみてください。
A,鈴木寛:あなたが実際に多様性に触れて変化したことを、行動で表してみてください。そこで周りの人に興味をもたれたら、あなた自身の話をしてあげてください。

質問者:40代 社会人 男性

Q:学びの場において、政治的対立のある国同士の子どもたちへはどのように対応していけばいいですか?

A,小林:まずは、片方の子どもの肩を持たないことです。その上で、多様な発言のできる環境づくりをするべきだと思います。対話に意味を見出す教育が大切です。
A,鈴木:多面的な立場からの意見を集めることです。また、様々な立場や、歴史を調べます。その二つの要素を出したうえで、なぜ意見が対立してしまうのか考えさせます。「敵」を「ライバル」にする授業をしたいと思っています。和解しなくてもいいので、排除したい存在ではなくなればいいと思っています。

質問者:20代 学生 男性

Q: 21世紀のリーダーに求められる人間像は?

A,陰山:国際的な観点を前提として、人々の幸せを考えられる人だと思います。
A,小林:自分の不完全さを認められる人だと思います。苦手なことに固執せず、それが得意な人に頼り、感謝できる人が求められています。