目次

Q1.今回のフォーラムの感想
Q2.他の登壇者のお話を聞いて
Q3.今後の活動
Q4.来場者や世間に対して
Q5. 最後に一言

Twitterからの質問

インタビュー概要

鈴木先生は、参議院議員で元文部科学副大臣というお立場から社会のあり方を考えていらっしゃいました。今後の時代に適したコミュニケーションの必要性を行政的な視点を交えながら、お話しくださいました。

Q.1 今回のフォーラムの感想を軽く教えてください。

学生のみなさんが今年も大活躍して、良いフォーラムになってよかったと思います。

Q2. 他の登壇者の方々のお話を聞いて、何か感じられたことはありますか?

発達障害児教育・インクルーシブ教育などに長年取り組んでこられた現場の先生である安部先生の、長年の経験からくるご発言は非常に説得的で印象深かったです。

Q3. 今後、鈴木先生は具体的にどのような活動をしていきたいとお思いですか?

私は発達障害・発達幼児教育の正確な理解を世の中に広めていきたいと思っています。発達障害を持った子どもたちと、先生や親・その周りの子どもたちはどう接していけばいいのか。そういったことを具体的に提示しながら、いろんな人を受け入れていける社会を作っていきたいと思います。やはり私の立場からできることとしては、意識啓発だろうと考えます。

Q4. これから、来場してくださった方々や世間の方々にどのように発達障害や発達障害児教育に関わっていってもらいたいと思いますか?

発達障害は、最終的に日本社会の側の受け止め方の問題です。「障害者」として一歩区別して見るのではなくて、個性のひとつとして受け入れ、いろんな子どもたちと関わっていろんな関係性を作ってほしいと思います。ですから、この先発達障害を持った方とご縁ができた時に、発達障害についてちょっと勉強していただきたい、また、そうした存在を自然に受け止め、受け入れていってほしいと考えています。

Q5. 来られなかった方も含めて、世の中の人たちに改めて、最後に一言お願いします。

文科省の調査で示されたように、小学校の通常のクラスにおいて発達障害の子どもは一割弱存在します。これは決して少なくない数です。まずは、発達障害について知ってもらう、関心を持ってもらうこと、そしてそういう人たちと一緒に社会で生きていくという意志を皆に持ってもらいたいと思います。

 

twitterからの質問

①どのような人でも受け入れられるような社会、地域を作っていく上で、まず取り組むべきことは何だと思いますか?

やはり、時代の変化に適応した人材を育てることです。暗記力が良くてそれを正確に高速で再現できるというのが良い人材であるという近代的な固定観念を捨てるべきだと思います。もちろんそういう人たちもいていいのだけど、それは工場労働に適した人材です。グローバル化している今の社会では、多様な人と共生できる柔軟な人が求められます。
ですから、詰め込み教育ではなく、異文化コミュニケーション教育をもっと取り入れたいと思います。差異を認め受け入れながら、多様な価値観を持った人々とどう関わりを持っていくかをもっと教えるべきだと考えています。私たちはこれから、世界中の多様な価値観をもったさまざまな人々とコミュニケーションを取っていく。そして、その中の一割程度の発達障害の人が、通常のコミュニケーションスタイルを少し苦手とするという話でしかないのです。でも、その人たちもパソコンを通じてのコミュニケーションは上手にできたり、あるパターンのコミュニケーションや、あるサポートを得た瞬間にそのコミュニケーションの障害をクリアできるものです。そうやって試行錯誤して歩み寄っていこうとできる人間を育てていきたいと考えています。

?② 発達障害児を支援するための、教育と医療、地域の連携の方法やその課題についてどのような考えをお持ちでしょうか?

教職大学院で学ぶ全ての人が、発達障害児との関わり方を学べるようカリキュラムを変えるべきだと考えます。発達障害児に関する教育的かつ医療的な基本的理解を、これから教員になる人全員に身につけることが必要です。
また、若手の育成だけでなく、30代の中堅教員も再教育をして、中核となる人材を作るべきです。発達障害を含む特別支援について専門能力を持った、中堅教育者を輩出していくということです。
また、今、阪大・浜松医大・福井大などで、医学部と教育学部が連携して発達障害児のための連携大学院(※)をつくるという動きが進んでいます。こういった発達障害問題の拠点となるような大学院を全国各地に拡大していくことが大切です。
※連携大学院・・・連携大学院とは、大学が国立の研究機関や、高度な研究水準をもつ民間研究所の第一線で活躍する研究者を客室教授・助教授に迎え、大学院生が連携先の研究機関において指導を受けながら課程修了に必要な単位を大学において履修するという、新しい大学院教育制度のこと。

(インタビュー編集・文責:五月祭取材班)