【災害と教育事業部 わたげプロジェクト】防災教育実践交流会を京都で開催しました!  

3月24日(日)13:00~17:00 in京都学園大学

こんにちは(^^) NPO法人ROJEの桑田です。
いよいよ春になってきましたね!京都でも鴨川沿いの桜が少しずつ芽吹いてきており、新たな年度に向けてわくわくしてくる季節となりました(^^♪

さて、そんな3月ももう終わりを迎えようとする中、「災害と教育事業部わたげプロジェクト」では今年度の活動の集大成として「防災教育実践交流会」を開催しました!

防災教育の専門家の方々、防災ゲームの開発者、防災教育実践を行う市民の方々、そして防災や防災教育に関心を持つ地域の方や教員の方々が一堂に会した本イベント。その様子を、プログラムの流れに沿って報告いたします。

「防災教育実践交流会」って?

防災教育の知見を分かち合い・学び合うコミュニティの形成を目指す「災害と教育事業部わたげプロジェクト」が主催する、交流会形式のイベントです。

防災教育は全国に多々あれど、まだまだその広がりは小規模なのが現状。

本交流会では、様々な立場で防災教育に取り組まれておられるゲストの方々のご講演や全国各地の防災ゲームの体験会に加え、有志の参加者による防災教育実践のポスター発表などを実施しました!

はじめに:

本イベントの司会を務めた明石寛太(京大・教育学部1年)による挨拶です

最初に弊団体のメンバーから、今回の防災教育実践交流会の開会あいさつがありました。

代表理事・陰山英男氏からもご挨拶いただきました。阪神淡路大震災だけでなく東日本大震災にも遭ったことで防災教育の重要さを再認識したという経験も持っていらっしゃり、また学生の意欲ある活動を応援しているという言葉をいただきました。

第1部:「防災ゲーム体験会」

本イベントの前半は「防災ゲーム体験会」です。

災害現場のシミュレーションや防災に関する知識の学習など、防災ゲームのバリエーションはまさに多種多様。ゲームの中で意見交換をしたり自分の中の“当たり前”を見直したりする場面もあり、教育現場でもうまく使えれば大活躍すること間違いなし!

でも「防災ゲームって一体なにがあるんだろう…?」そう考える教育現場の方もいらっしゃると思います。第1部では、そんな防災ゲームの普及に携わってきた宮崎賢哉氏のご講演に加え、実際に4種類の防災ゲームを体験していくことで、防災ゲームについて学びを深めていきました。

 

1-1.宮崎賢哉氏のご講演(一般社団法人防災教育普及協会 事務局長/災害救援ボランティア推進委員会 主任)

宮崎氏は、関東でも本イベントの前日に「防災ゲームDay交流会」というイベントを行うなど、防災教育実践の第一人者として様々な防災教育の普及に努めておられます。私が最も印象的だったのは「防災教育教材それぞれだけでは限界があり、教えることに偏りが生まれる」というお話でした。防災教育の普及に年月をかけ、第一線にいらっしゃるからこそのお話は非常に有意義かつ興味深いものでした!

1-2.防災ゲームの紹介・体験会

本イベントでは参加者に4種類のゲームを体験していただきました。
やってみると思った以上に奥深く、活発な意見交換も行われ会場は大盛り上がり!4種類のゲームの紹介と、会場の様子をお伝えします(^^)/

①災害シミュレーションゲーム ダイレクトロード

ダイレクトロードは神戸市消防局が開発したカードを用いたゲームです。舞台は災害直後の混沌とした街。柔軟な考え方と他者との共同が求められる、まさに「アクティブ・ラーニング」にピッタリなゲーム!イベントでは参加者が2つの班に分かれ、EDUPEDIAでも記事を投稿されている神戸市消防局の樋口さんのファシリテーションのもと、災害現場の問題解決に取り組んでいきました。

樋口さんの本格的なふぉしりテーションに、参加者の顔も真剣そのもの…!

②防災ボードゲーム・ラグーサ共和国

ラグーサ共和国は、17世紀の都市国家「ラグーサ共和国」を舞台に、国会で防災政策を提案するボードゲーム。4人のプレイヤーで行い、書くプレイヤーは様々な職種の評議員となって次々に政策を提案していきます。おもしろいのは実施した政策によって「プレイヤーが得点を変化する」こと。高いゲーム性で、大人も子どもも熱中できるゲームです。

プレイヤーたちがゲームに没頭する姿は、会場の注目を集めました(^^♪

③防災クイズカルタ

防災クイズカルタは、防災や災害に関連のあるフレーズの書かれた読み札を読み上げ、それに対応した取り札をとるゲームです。ただ読み上げて取るだけでなく、取った札のフレーズについて説明するなどの要素が加わることで、防災や災害の知識を楽しくしっかりと学べます。イベントには開発者の法政大学チームオレンジの学生の皆様もお越し頂き、ワークショップ形式でカルタを楽しみました(^-^)

ルールこそシンプルですが、いざやってみると白熱!

④災害想定ゲームKIZUKI&まちのBOSAIマスター

両ゲームはともに高齢者住まいる研究会が開発したものです。「災害想定ゲームKIZUKI」は、舞台である介護施設の災害時を想定し、次々と起こる問題に対処していくゲーム。数人ずつのチームに分かれ、介護士・看護師のコマとアイテムカードを活用し、問題に立ち向かっていきます。チームワークが問われるゲームに、参加者の皆さんは真剣に意見交換していました。

一方、「まちのBOSAIマスター」は、神経衰弱の要領で防災用語が書かれたカードをめくっていくゲーム。同じカードをめくってペアがそろえば該当のカードに書かれている防災用語について説明するという、手軽に楽しく学べるルールであることが特徴です。

第2部:「防災教育実践交流会」

プログラムの後半は「防災教育実践交流会」と題し、2人のゲストの方のご講演と、有志の参加者の方々によるポスター発表です。防災教育の裾野の広さや奥深さに触れ、ゲストと参加者、そして参加者同士の間で、多くの「学び合い」が生まれました!

2-1.渡邊大二郎氏のご講演(セキスイハイム近畿(株)第一営業所 所長)

渡邊氏からは在宅避難に取り組むセキスイハイムを代表し、「平成の大災害から学ぶ・在宅避難について」というタイトルでご講演いただきました。家や建物の観点から災害について考える機会は非常に貴重なものでした。「神戸出身の営業担当は家を売るときでも防災意識が高い」というお話もあり、驚かされました。

2-2.城下英行氏のご講演(関西大学社会安全学部准教授)

防災教育の第一人者である城下氏からは、「みんなでまなぶ防災学習」というタイトルのご講演をしていただきました。様々な防災学習の現場に理論的・実践的に携わってきた城下氏。「防災について考えることがもうすでに、防災に取り組んでいることなのかもしれない」という、まさに防災“教育”を考えていくうえで重要な視座を提供していただいたお話しでした。「子供はきちんとした防災教育を施すと、意外と食いついてくる」ことなど、実際に学校に赴いての防災教育の話はとてもためになるものでした!

2-3.ポスター発表&交流会

プログラムの最後は有志の参加者の方々による防災教育実践のポスター発表。
独創的な実践が全部で7つ出展され、ポスターやブースを囲み参加者同士で交流を行いました。

今回出展いただいたのは以下の方々です。大学の研究室やNPOの方など、発表者のバラエティも豊か。ここでしか出会えない実践も数多くありました!

<出展者一覧> ※『』内は演題名

・今井直人・久保力也『LifeBousai』
・大阪大学『「子ども避難体験」大阪大学・らいとぴあ21協働プロジェクト』
・京都大学『津波避難訓練および支援ツールの開発研究』
・神戸クロスロード研究会『視覚特別支援学校における「クロスロード」ゲームを用いた防災授業について』
・NPO法人日本教育再興連盟(ROJE)『災害と教育事業部 わたげプロジェクトの取り組みについて』
・NPO法人フリンジシアタープロジェクト『表現力・防災力向上!地域防災演劇ワークショップ』
・「やさしい日本語」有志の会『「やさしい日本語」有志の会の取り組みについて』

さらに、セキスイハイム近畿(株)からは特設ブースでご発表いただきました。

どのブースでも発表は大盛り上がり!見やすく美しいレイアウトのポスターばかりでした。

発表をご覧いただいた参加者からは「様々な防災に関する活動を知れた」「それぞれの想いが伝わってきた」などの声があり、学びが深まった様子が伝わってきます(^^)

また発表者にとっても実践のフィードバックの場となるなど、交流会ならではの相互的な意見交換が行われていました!

おわりに:

今回の「防災教育実践交流会」は、防災教育の普及がなされていくための一つのきっかけにすぎません。しかしながら、集まった参加者の皆さん・ゲーム開発者やゲストの方々が共に防災教育についての価値観を共有し、より良い取り組みを目指した語り合いが多数生まれる時間となりました。

こうした、防災教育の生きたコミュニティをつくっていくべく、弊団体のメンバーも一丸となって共に学び合い、防災教育の輪を広げていくため発信し続けていきます。2019年4月からの活動にも、どうぞご期待ください!

おまけに:「第2回 防災教育実践交流会」開催決定!!

今回開催した防災教育実践交流会と同様の形式のイベントを、2019年8月11日(日)13時~17時に京都市で開催します!会場やプログラムの詳細が決定次第、随時情報を公開していきますのでお楽しみに(^^♪

また、今回同様一般参加者だけでなくポスター発表者も募集いたします!防災教育実践をしている方であれば応募資格はございません。ご自身の防災教育実践を発信したい方はぜひ、この機会をご活用ください!

★お申込みフォームURL:https://forms.gle/1dgwbqxgmkioDM8n6

★また、弊団体では「防災教育実践オンラインコミュニティ」というFacebookグループを運営しております!Facebookアカウントをお持ちの方は、以下のURLよりお気軽に申請ください。弊団体のイベント情報のお知らせや活動報告のほか、参加された皆様の実践紹介・情報共有の場としてもお使いいただけます(^^)

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