【つぼみプロジェクト】大学生が見る、被災地の今

04.07


春のワークショップが終わった翌日、私たちは「自分たちの目で、肌で被災地を感じ、被災地の今を知りたい」という思いから

石巻市にある大川小学校や南三陸を訪れました。

大川小へと向かう道中で見かけたのは、今も何千人もの人が住む仮設住宅や除染作業でいくつも積み上げられた汚染土の数々。

工事中の土地や、瓦礫が撤去され、まっさらになった土地も多くありました。

6年経った今も復興はまだ終わっていないのだと感じました。

津波に襲われた大川小学校を見た時は、本当にここが小学校だったのかと目を疑いました。

 

津波で倒された校舎の一部。

剥がれ落ちた天井。

荒れたグラウンド。

目に入るものすべてが衝撃的で言葉を失いました。

しかし、

むき出しになった教室に残された黒板。

震災前の校舎の写真。

そこで過ごす子どもたちの写真。

これらを見た時、確かにここには子どもたちの笑顔があったのだと思いました。

あの日、津波が襲ってきた時、どんな気持ちだったのだろう。

そう考えただけで胸が痛みました。

地震や津波の被害を目の当たりにした後、次に訪れたのは石巻市の北部に位置する南三陸町。

訪れたのはたくさんの人でにぎわう「さんさん商店街」。

「さんさん商店街」は、震災の翌年、2012年の2月から仮説での営業を始めていましたが、震災から6年、ようやく3月3日に本設の商店街としてリニューアルオープンしたばかりで、多くの人で賑わっていました。

新鮮な海鮮がたくさんのったキラキラ丼。

定番のお土産笹かまぼこ。

震災直後はお菓子を作る気力をなくしてしまっていたという地元のパティシエさんが作ったミルク饅頭。などなど

おいしいものをおなか一杯いただきました。

こうした商店街で過ごせるのは地元の方々が力強く、着実に前進しているからなのだと感じました。

商店街を堪能しながら、ふと訪れたのはある写真館。

ここには、震災前の様子から震災のあった3.11、そして今日までの様子を収めた写真が展示されていました。

一瞬で町を飲み込む津波の怖さ、残酷さ、

また、一歩ずつ復興へと向かっていく人々の力強さを感じました。

そして、何よりも強く感じたことは震災の前からそこにはたくさんの人の暮らしがあったということ。人々が積み上げてきた日常があったということ。

これはすごく当たり前のことだと思うかもしれません。

でも、思い返してみると私たちがニュースや新聞で目にするのは、震災後の被災地の様子ばかり。それ以前の町の様子をまったくというほど知りませんでした。震災で大変な状況だということは頭で理解していても、いつのまにか震災後の被災地の様子が日常として記憶されていたのだと気が付きました。

現地に行き、五感で感じ、そこで出会った人々と交流したからこその気づきでした。

もし自分の住む町が同じように地震や津波に襲われたら…。

以前よりずっとあの日の出来事が身近なものとして胸に迫ってきました。

地元の人とお話する機会もありました。

みなさん優しくて、あったかくて、そして復興に向かって前を向いていました。

最後に、

「6年経っても復興はまだまだ。どうか忘れないでほしい。」

これは地元の方がおっしゃっていた言葉です。

ずっしりとこの言葉が心に響きました。

一日という短い時間でしたがとても濃い、貴重な時間になりました。

この日のこと、忘れません。

しっかり心に刻んで、私たちも被災地のために何ができるのかを考えながら、前に進んでいきたいと思います。

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